頤和園の仏香閣(ぶっこうかく)

2011-07-18

さて、頤和園観光のハイライトである仏香閣へ行くのだが、その前に、仏香閣の入口である排雲殿の手前にある碑楼を紹介しょう。昆明湖沿いに建てられたこの碑楼は排雲碑楼と排雲殿、仏香閣は、真南向きにかつ平行て建てられている。排雲碑楼の位置からは、一直線上に排雲殿と仏香閣を見ることができる。

観光客の多い頤和園の中でも最も混雑するのがこの辺り。排雲門は、長廊の中央に位置している。門の上には「幾久しく長寿を保たれますように」額がある。

排雲殿は、西太后が自らの誕生日を盛大に祝った場所として知られている。頤和園の中でもとりわけ贅を尽くした建築物。仏香閣が建つ山を万寿山と呼んで、これは乾隆帝が母の還暦祝いに頤和園の原型を建造したときに名づけたもの。既に高齢となっていた西太后にとっても嬉しい名前だったろう。排雲殿はその万寿山の麓に建てられている。

夏は暑い日の多い北京にあって、頣和園は避暑地として建てられたもの、西太后が頤和園で執務をとった時に、この部屋を使用していたといわれてる。

仏香閣まで来ると、一面に昆明湖が見渡せる。手前の建物群は、手前から排雲殿、排雲門、そして昆明湖畔に排雲碑楼が見える。排雲から東西に伸びる黒い屋根が長廊で、遠くに南湖島と十七孔橋も見える。

万寿山にそびえ立つ仏香閣が仏教の仏陀に対する賛美から源を発していると言われてる。八角三層の建物は高さ20メートル巨大な石を足場にして建てられている。仏香閣は乾隆帝の時代に建てられ、西太后の時代に再建されたが、構造は繁雑、装飾は豪華で、まさに頤和園の象徴ともいえる建物。 万寿山の山頂には、仏香閣と並んで、知恵海というチベット仏教式の建物も建てられている。知恵海は木造建物ではなくレンガ造りの建物で、梁が全くないため、無梁殿とも言われている。黄色と緑を中心にした配色や屋根のデザインなどがチベット仏教寺院らしい雰囲気を醸し出している。

仏香閣は杭州の六和塔を模して造られたもので、内部には仏像が安置されている。この仏香閣からの眺めは、さすがに素晴らしいもので、頤和園に来たら、必ず登って欲しい。

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