中国の工芸品・琉璃

2012-12-24

琉璃は、流璃、瑠璃とも言われ、中国古代のガラスの呼び方である。それは各色の人造水晶(24%の二酸化鉛を含む)を原料として造られた水晶作品である。琉璃は色とりどりで、透き通っている。中国古代の琉璃の主な成分は、鉛鋇ガラス(鋇.バリウム.化学元素の一つ.元素記号:Ba.)なので、飲食用の食器類を作ることはできない。一般的に、装飾品や昔の厳格な階位の人の副葬品として造られた。また、琉璃は建築材料にも用いられ、中国古代建築及び、現代中国式建築において重要な装飾品。一般的に宮殿、廟、陵などに用いられる。

琉璃は仏家の七宝の一つで、昔から奥深い文化と神話色彩に溢れている。琉璃は商周時代(西暦前17年―旧暦前221年)に、青銅製錬技術と磁器の作り方がすでに確立されていた。春秋時代(西暦前770-西暦前476)の冶金技術の発展が、琉璃を作る技術に貢献した。

瑠璃は、中国五大名器の一つと言われ、皇室専用として使われていたほど高貴なものだった。琉璃は、財神の宝と潜在能力を引き出す効果を持つといわれている。一般的に、琉璃は人格、精神、境界の象徴と言われている。人々の願いは透きとっている琉璃に託されていた。

例えば、緑色の琉璃は人を守る。それは平和、生命と幸福を表す。緑色の琉璃を持てば、人と仲良くなれ、勇気を奮い立たせられる。また、他人の排斥も避けられ、大きな浄化機能も持っている。歯痛や喉の病気も缓和される。紫色と白色の琉璃は平安と良い気持ちの状態を表す。白色は純潔の象徴で、紫色と組み合わせれば、更に澄みきり、優雅さの中にあって、なまめかしくも美しい。紫色と白色の琉璃は、淡い香りがして、記憶がよくなり、恋愛の成就に繋がるとも言い伝えられている。

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