中国の工芸品・牙彫

2013-03-07

牙彫は動物の牙、主に象牙を用いた細工物のこと。牙彫は古く伝統的な芸術品であると同時に、中国庶民の工芸美術品でもある。象牙彫はきめ細やかな材質を用い上品で精巧な彫刻芸術なので鑑賞家や収蔵家に好まれている。

起源と発展

中国の象牙彫は約7000年前の新石器時代を起源としている。遼、金、元、明、清の歴代の王朝は象牙をすべて皇室への献上品にした。明、清代以降、近現代の象牙彫の職人は伝統的な技法を継承しており、絶えず技術革新をしている。立体彫刻、浮き彫り、透かし彫りなどの技法を身につけるだけではなく古代の絵画、石彫り、泥人形などの芸術の特長を学び、さらにその作品には優美な造形や華麗な装飾、輪郭の力強さや、変化に富んだ刀の技巧なども見ることができる。

清時代になると、牙彫芸術は江南派と広東派という2派に分かれた。江南派の職人が作った作品は特別かつ斬新で、生き生きとしている。広東派の作品は細密な彫刻が評判になっている。

北京の牙彫りは、主に美しい女性や花、鳥を題材としている。彫り技法は緻密で、作品は素朴で荘重というイメージが表れている。素材は象牙を主として、玉などの貴重な宝石も用いている。構想が巧妙で、人物が生き生きとしているので、その作品は極めて高い水準に達しているといえる。

北京を訪ねるなら、お土産や記念品には良い選択かも。ただし象牙やその工芸品など、日本に持ち込めないものもあるので事前に確認してくださいね。

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