北京の読み方

2013-12-23

日本では一般的に「ペキン」と読む。このペキンという読みは中国南部の方言の唐音に由来する歴史的な読み方である。1906年制定の郵政式アルファベット表記でもPekingと表記されている。

中国の共通語である普通話では、 Bĕijīng[ヘルプ/ファイル]と発音し、カタカナに転記すると「ベイジン」や「ベイチン」に近い発音となっている。英語ではアルファベットでBeijingと表記し、「ベイジン」と発音している[1]。国連や北京市の公式サイトにおいても、Beijingを英語の名称として採用している[2][3][4]。ただ以前は英語圏でもPekingという表記を多用していたこともあり、北京大学を英語でPeking Universityと表記するなど[5]、その名残を残している。また、現在でも郵政式のPekingに沿った表記を用いる言語が多い。中国南部方言と欧米各国における読み方も様々であるので、以下に紹介する。

Bak Ging(広東語) -バッギン

Beijing(英) - ベイジン (主に過去の表記としてPeking - ピーキン)

Pekín(西と露) - ペキン

Pékin(仏) - ペカン

Peking(独) - ペキン

Pechino(伊) - ペキーノ

江戸時代の書物(江原某『長崎虫眼鏡』など)では、「北京」のふりがなは「ほつきん(発音はホッキン)」となっている。幸田露伴の小説「運命」では読みを「ほくけい」としている。これは学術に広く用いられる漢音である。唐音の「ペキン」は江戸時代以来用いられる。諸橋轍次「大漢和辞典」では「ほくけい」「ぺきん」の二つの読みを併記している。

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