北京の中軸線

2016-01-13

北京には中軸線が通っている。これは北京に住む人ならば誰もが知っていることである。それではちょっと良く分からないという人は北京市の地図を広げてみてほしい。故宮こと紫禁城を中心にして北は鐘鼓楼、南は永定門までがひとつの軸になっていることに気がつく。これこそが中軸線になるのである。

それではこの中軸線は一体どんな意味があるのか?それは“中国”という言葉と深い関係がある。中国とは古くより天下の“中心”を意味し、”天地の中心“という意味合いがある。それは歴代王朝の正当性を示すもので、非常に重要である。中軸線をもうけることでここが中国全土の中心地、帝王のいる中心地であると強調したのであった(また風水の上でも非常に立地条件はいい)。

中軸線は元の時代に形成され、現在の鼓楼大街から南へと伸びていく。しかしここ最近、北側に新たに中軸線が延長された。地図を広げてみればそれはすぐに気がつく。そう、北京オリンピックの会場となった国家スタジアム、つまりは鳥の巣である。これも国の繁栄を願ってのことであろう。

そしてもうひとつ、面白いことに気がつく。それはこの中軸線が南へも延長が予定されていることだ。そう、それは現在建設中の新国際空港である。今後は地下鉄8号線が開通し、中軸線上をとおって市内まで行くことができるようになる。これは中国の見えざる潜在能力を示すものといったら私の考えすぎであろうか?

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