中国の建築廃棄物は年間20億トン超

2017-04-27

『経済参考報』の記者が北京市、天津市、河北省、湖北省、吉林省、遼寧省などで調査したところ、中国の建築廃棄物の量は年間20万トン以上で、毎年10%を超える速さで増加していることがわかった。長期的な管理不足、低いリサイクル率、処罰体制の不足などにより、建築廃棄物は都市を包囲し、都市管理に巨大な圧力をもたらしている。

業界関係者は、「ごみを宝にするには、建築廃棄物という厄介なものをどのように市場のニーズに合う資源と製品にするかがカギとなる」と話す。

北京市都市管理委員会環境衛生処の責任者によると、「第12次5カ年計画(2011年~2015年)」期間に北京市に建設された建築廃棄物埋立処分場の処分量は約3000万トンで、現在は1億3000万トンに増加したが、急速に増える建築廃棄物の体積を見ると、保管場所が足りなくなる恐れもあり、厳しい試練に立たされる。推算すると、北京市の建築廃棄物は2015年の3900万トンから2020年には約5000トンに増加する。

ごみを宝にするには市場の力が必要

現在、一部の地域は建築廃棄物の処理方法を模索している。管理能力を高め、建築廃棄物の再利用において市場の力を発揮する必要がある。河南省の2016年の建築廃棄物直接利用・再生利用率は40%に達した。西安市などは建築廃棄物を宝にする方法を模索中で、生態公園などのエコ景観の建設を検討している。一部の地域は建築廃棄物を利用した高速道路の建設を模索している。

エコ発展を促進し、建築廃棄物リサイクル業の持続的かつ健全な発展を推進するため、工業情報化部と住宅都市農村建設部は2016年末、共同で『建築廃棄物資源化利用業規範条件』(暫定施行)と『建築廃棄物資源化利用業規範条件の公告管理の暫定施行弁法』を公布。業界関係者は、このような規範管理は業界の健全な発展を促し、大きな効果をもたらすと期待している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月27日

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