「外国人」の目に映る「中国武術」

2017-05-22

新華網成都5月4日(記者/李華梁、張逸飛、劉金輝)記者はこのほど、中国の伝統武術を習得する多数の「外国人弟子」を取材し、「外国人」の目に映る「中国武術(カンフー)」について話しを聞いた。

カナダ人の28歳のティエスさんは現在、少林寺で少林カンフーを3週間、学んでいる。「私が中国カンフーを学んだのは人と決闘するためではなく、腕力をひけらかすためでもなく、カンフーの夢と心の安静を実現するためです。ティエスさんは「少林カンフーは仏教文化と禅と1つに融合しているため、少林カンフーから多くを学ぶほど、人に暴力を振るうことを望まなくなる。」と語った。

ティエスさんと同じような考えを持ち、成都に住むタマラさんは最初は好奇心から太極拳を学び始めたが、彼女の生活は「神秘的な中国カンフー」から深い影響を受けた。タマラさんは太極拳の最大の特徴は衝突を認めることだが、単純に逃避するのではなく、それを直視することだと受け止めている。この体験から、生活で頻繁に起こるさまざまな衝突について、学ぶ意義があることに気がついたという。

「太極拳は身体と情緒のコントロールを重視している。ちょっとした事で感情を爆発させるときがあるが、そのときに私は先生に教えられたように、呼吸を整える。それが今では自然な反応になっている。太極拳は複雑な状況に直面したときにも、心をいい状態に保つことが養生、身体トレーニングと比べて、私たちにとってより大切なことだと教えてくれる。」

取材した多くの「外国人」は「中国カンフー」は当初の想像と異なり、武術そのもの以外にも、「入門して多くの芸を学ぶ」ため、中国文化に対する認識が深まったと感じている。スイス人のウッドトリーさんは「スイスの若者の多くは太極拳を舞踏だと思い込んでいて、理解が浅すぎるが、太極拳は実際は、体を超越し、中国文化と緊密に結びついた武術と言える。そこには、多くの中国文化の精髄が内包されている。例えば、中国医学の経脈理論、中国人の処世哲学などで、大変、奥深く神秘的だ。」と語った。

(新華社より)

新華網

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