観光市場ビッグデータ:観光客に最も人気がある北京の観光スポットと食べ物は?

2017-07-07

今年も夏が訪れ、首都・北京は旅行の最盛期を迎えた。大都市・北京に対する観光業の寄与度は?北京を訪れる観光客が最も訪れたい観光スポットは?北京で最も人気があるシャオチー(軽食)は?北京で5日に発表された報告では、ビッグデータからこれらの問いに対する答えが導き出された。中国新聞網が伝えた。

〇北京にもたらされる観光収入は?

2016年、北京の観光総収入は5021億元

「北京観光緑書:北京観光発展報告(2017)」と題するこの報告書は、北京観光学会と社会科学文献出版社が共同で取りまとめ、発表した。

報告の統計データによると、北京の2016年観光総収入は前年比9%増の5021億元(1元は約16.6円)、観光客総数は同4.6%増の延べ2億8500万人にそれぞれ達した。社会消費財小売総額に占める観光ショッピング・飲食消費の割合は24.3%、社会固定資産投資全体に占める観光投資額の割合は9.4%だった。

北京全市の観光業は絶え間ない発展を続けており、現時点でスターランクホテル504軒、エコノミーホテル1282軒、旅行会社2117社、資格を持つ観光ガイド4万1811人、等級観光地区236ヶ所、スターランク民俗村141ヶ所を擁している。

具体的にみると、2016年、海外から北京市を訪れた外国人観光客は延べ416万5千人で、観光による外貨収入は50億7千万ドル(1ドルは約113円)。北京を訪れた国内観光客は延べ2億8100万人、観光収入は4683億元。特記すべきは、観光収入における外国人観光客の寄与度は、観光業全体平均レベルの4倍、北京を訪れる国内観光客の4.8%に上る点だ。

〇北京を訪れる観光客は、何を楽しむのか?

最大の見どころは「建築」

また、報告ではビッグデータを通じて、北京における観光業態に対する総合的な調査・分析が行われた。

観光客が北京ならではの観光ポイントとして関心を寄せるのは、北京の「建築」だ。ビッグデータによると、「故宮(特に天安門広場の一部)」と「長城(特に八達嶺長城))が依然として、北京の観光名所の代表的な存在となっている。

市場認可度と需要に関する分析によると、「皇室建築」、「オールド北京の四合院(伝統的家屋建築)・路地」、「各大王府の遺跡」、「著名人の旧居」、「寺院・教会堂」など伝統的な観光名所が観光客を惹きつける北京の主要観光スポットとなっている。観光客は総じて、これらの文化財が良好な保存状態にあり、訪れる価値があると感じている。また、これら観光名所の「入場券」について、観光客は「安い」としている。

従来の人文観光地区のほか、各有名大学、主要博物館、オリンピック関連観光スポットなども、数年前から観光客にとって外せない北京の見どころとなっている。

このほか、北京の「特色あるシャオチー」、「バーやナイトマーケット」を訪れるレジャーや北京地下鉄の乗車に対しても、徐々に観光客からの関心が高まっている。このように、新しく誕生した観光イベントは新世代観光市場主体のニーズであり、北京観光体系を補う強力な脇役となっており、伝統的な観光エリアとともに新たな北京観光イベント体系を構築・完備しつつある。

〇観光客の人気が集まる北京の老舗といえば?

全聚徳や東来順が人気トップ

また、同報告では、専門課題チームが、北京の老舗81社を対象とした消費者の体験・満足状況に対するアンケート調査を実施した。

サンプリング調査の統計データによると、北京の老舗飲食店(ホテルを含む)22社のうち、全聚徳を利用したことがあるとした消費者の割合が最も高く、72.96%を占めた。このあとには、東来順(60.59%)、慶豊包子舗(57.98%)、護国寺小吃(39.41%)、便宜坊(28.99%)が続き、その他の店舗はそれぞれ20%以下だった。

全体的にみると、北京の老舗飲食店に対する消費者の満足度は押しなべて高く、「まあまあ満足している」と「非常に満足している」と答えた消費者の割合は60%を上回った。

消費者がこれらの老舗に対して満足感を抱く理由は主に2つあり、「オールド北京の味を保っていること(32.2%)」と、「食品の安全性が高いこと(25.6%)」だった。「価格がリーズナブル」は13.3%。その一方で、「経営が革新的」と答えた人の割合は最も低く、5%にも届かなかった。これは、各老舗飲食店の経営方針がどれもかなり保守的で、革新性に乏しいことを示しており、革新的な経営によって消費者を惹きつける努力が必要とみられる。

老舗飲食店に対して消費者が不満に感じている点は、まず、「価格が高すぎる(22.0%)」だった。「サービスが良くない(15.8%)」、「ネット接続が不便(15.5%)」、「革新性に乏しい(14.3%)」なども、消費者が不満を感じる要因だった。その一方で、「衛生面での配慮が不足している」と「特色がない」ことが原因で消費者が不満に感じるケースは、比較的少なかった。

「人民網日本語版」

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