「建築芸術の宝庫:天津五大道」その一:馬場道

2017-07-12

中国の歴史・文化名城の天津市では、東洋の文化と西洋の文化がここで融合していたことから、東洋風と西洋風の建物をあちこちで目にすることができ、歴史建築物とモダンなビルがともに立ち並ぶユニークな町並みが見て取ることができる。「北京の四合院、天津の一戸建て住居」といわれているように、天津の一戸建て住居はもっとも特色のある建物である。天津市中心部の第五大通りにある一戸建ての建築物群は「建築芸術の宝庫」とさえいわれている。ここでは、西洋風の別荘様式の建物が300カ所もあり、そのうちの100カ所以上は歴史に名を残す知名人の旧居である。

馬場道にある建物:

1.元天津工商学院

馬場道117-119号

建築面積5662平米

天津工商学院は近代天津における有名な学府。

教学楼は半地下室を備えた3階建て、上から見ると「工」の字形の左右対称の構造になっている。正面玄関は北側の中央にあり、西翼は教会。建築様式は折衷主義。

外観はフランス最盛期のルネサンス様式を採用していて、2階と3階の外壁はレンガを精巧に築いた清水壁、窓は回転窓が主である。中央の建物の屋根は四角いドーム型、両翼の軒先にはペディメントが設けられている。

2.達文士旧居

馬場道121号

1905年建設、建筑面积650平米

レンガ・木構造の2階建ての住宅で、明るい色合いの外壁、瓦と鉄の屋根、ユニークな形の切妻、それに四角い窓と丸い窓で飾られている。

達文士(Darwins)、英国籍の移民。

3.安楽村

1933年建設、建築面積9261平米

3棟が連なった形の住宅で、折衷様式が美しい。外壁は清水壁(塗装を施していない壁)と混水壁(塗装を施した壁)が交互になり、2階にはアーチ型の窓があり、窓と窓の間には2つの柱をあしらった装飾が施されている。

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