浮世の喧騒を離れ、一人静かに長城の麓に佇む時間

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北京、中国の首都であるこの都市は、中国の政治、文化、国際交流および科学技術イノベーションの中心地であり、3000年を超える都市建設の歴史と、860年を超える首府としての歴史を持つ魅力的な古都だ。「繁栄」と「現代化」、「国際化」は北京を示すキーワードであるが、それだけではない。「平穏」と「着実」、そして内に秘めた深い「教養」もまた北京の代名詞であり、その開放性と包容性を併せ持つ独特な魅力で、世界各地から観光客を引き寄せている。


▲川のせせらぎーー北京の「柔和」



北京はその重厚な外見の下に繊細な部分を残している。北京市郊外のとある古色蒼然とした村。何の飾り気も無く万里の長城の麓に寄り添い、簡素でありながら上品な風格を持つ村、それが古北水鎮だ。

この北方風情に満ちた古き村は、北京市密雲区古北口鎮に位置し、司馬台長城を背にし、鴛鴦湖ダムに囲まれ、観光、レジャー、ビジネス、文化など様々な旅行業態を一体化している。




現代化された大都市とは異なる趣の古北水鎮の姿は、浮世の喧騒を離れ、一人静かに長城の麓に佇む、爽やかな女性の姿にも重なる。ここには川のせせらぎ、煙たなびく家々、青々とした柳、空に舞う柳絮がある。石畳の上を歩き、美しく軒を連ねる家々を通り抜け、灰色のレンガと青い瓦で装飾された屋敷群を眺めてみると、微かに開いた門がまるで一冊一冊の古書が人々に読まれるのを待ち侘び、今にも物語を語り出さんとしているようにも見える。どこまでも続きそうな長い胡同(フートン、細い路地)に沿って散歩すれば、木造の住居や、青い石造りの壁、そして巧みな彫刻が施された窓や門から、時の流れを感じることができる。柳がしなやかに垂れ、純白の柳絮がそよ風に吹かれ、ひらひらと舞いあがり、やがてゆっくり落ちて水面にぴたっと止まる。日差しに波がきらきら光り、目に映る全てが絵画のようだ。川船に乗って、水面の揺れに体を預け、船頭が語る古鎮の歴史に耳を傾ける。やがて船は名所の一つである太鼓橋をくぐる。古鎮の魅力を思う存分楽しむ方法の一つだ。




もう一つ、古北水鎮に来たら欠かせない楽しみは、提灯を持って夜の司馬台長城を登ること。司馬台長城は中国で唯一、明の時代の長城が持つ本来の姿を残している。城壁は険しい山々の形に沿って築かれており、その珍しさ、特別さと険しさで世間に名を馳せ、「原始的長城」としてユネスコから世界遺産(文化遺産)に認定された。また、建築手法と表現の多様性から「不思議な長城」とも称され、英タイムズ紙「世界の絶景25選」のトップに選ばれたこともある。提灯を手に夜の長城に登り、古鎮の灯り、雲まで届く遠方の長城、灯りに照らされる長城のレンガを眺める。ひんやりとした夜風に吹かれながら長城の力強さと繊細さを感じられるひとときだ。




「中国国際放送局」より

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