故宮の解説ボランティアに密着、給料はないが生涯学習が必要

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正午に近づく頃、陶磁器館で2時間にわたり解説していた朱宏さんは、ハンカチで額の汗を拭い、文華殿を離れて熙和門のボランティアステーションに向かった。そこで首にかけていたネームホルダーを外し、ボランティアハンドブックにその日の解説を記録した。故宮最初のボランティア解説員の一人として、まもなく古希を迎える朱さんは13年もの間、解説を続けてきた。朱さんは、「今までにどのくらいの時間数解説をしてきたのか、計算したこともないが、記録を付けているハンドブックはもうすぐ4冊目も使い終わるほど」と話す。



朱さんは展示ケースの中の陶器を指し、「これらの展示品は7000年以上の歴史がある」と誇らしげに語る。朱さんは、見た目が鮮やかな磁器よりも、外観が素朴な陶器のほうが気に入っているそうで、「昔の人はとても賢い。食べ物を煮る時は砂入りの陶器を使い、料理を盛る時は陶土が洗練された陶器を使う。なぜなら、砂は主な成分が二酸化ケイ素であり、高温に強いから」と説明する。かつて、化学教師だった朱さんは、自身の化学知識を解説にしばしば役立てている。

ボランティア解説員は仕事が辛いわりに給料も出ないが、朱さんは「定年後は自分の好きなことやりたかった。博物館に来なかったら、老人合唱団に入っていたかもしれない」と話す。優れた解説をしようとしたら、決まった説明を覚えるだけでは全然足りないので、大量の本を読まなければならなかったという。そんな彼の読書リストには、「中華文明史」、「A Global History」、「中国陶磁」、「中国書画」、「中国古代建築」など様々な分野の書籍が挙げられている。このほかにも、彼は専門家の講座もよく聴講しに行き、常に新たな知識を取り入れようとしているということだ。

朱さんは常にボランティア解説員としての本分を守ってきている。今では人々から「朱先生」と呼ばれる彼だが、「あくまでアマチュアなので、専門家とは比較にならない」と謙虚な態度を崩さない。

今後について、朱さんは笑顔を浮かべながら、しばらくは「定年」するつもりはないと答え、「少なくとも故宮誕生600周年の2020年までは続けたいし、体力さえ続けば、故宮博物館設立100周年の2025年までも続けたい。博物館は生涯学習にふさわしい場所だ」と述べた。(編集HQ)


「人民網日本語版」2017年9月6日

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