▲珍宝館
故宮博物院にあるこの「珍宝館」では、清の宮廷珍宝を展示している。大きな祭典や皇室の日用品など、高級な品々ばかりだ。
最上級の金、銀、玉、真珠をふんだんに使い、豪華で細部にも精巧な造りで、時間が経っても当時の工芸技術の高さが分かる。古代王妃のアクセサリー、こだわりのある部屋のインテリア、日用品まで豪華な造りで、昔の皇室の贅沢な生活ぶりを現している。
▲鐘表館
中国では清の時代から、宮廷の中では従来の時計を機械式の置時計に大量に替えた。そのためここ故宮博物院の収蔵品の中には、中国製の時計だけではなく、フランス、イギリス、スイスなどの国からの精巧で美しい置時計がたくさん展示されている。
中国内では広州、蘇州周辺が時計製造に長けており、多くの品はここから皇帝と宮廷に献上された。国外では、イギリスから送られてきたものが一番多い。時計が持つ「時間を知らす」という役割だけに留まらず、装飾品の一つとして皇室のメンバーに愛され、より珍しいものを集め、互いに競っていた。
大きな置時計には絢爛豪華な装飾が施され、参観客を魅了する。また、時計の指針の動きで装飾した人形が動き、まるで紙芝居のように一つのストーリーにもなる。昔の技術が高度に発展していたことが伺える。
※写真は故宮博物院の公式サイトから:http://www.dpm.org.cn/Home.html