最近の中国のSNS上では、故宮のオリジナルグッズはその斬新なデザインでしばしば話題となる。今まで、人々には故宮といえば北京にある有名な世界遺産で、文化財がたくさん展示されている博物館という印象しかなかった。しかし、故宮のSNSをフォローすればそのイメージが一変するだろう。若者のネタを歴史上の人物に当て嵌まったり、故宮にある形のおかしな文化財を撮って、写真に文字を入れ、SNSのスタンプとして使ったり、それらの流行を取り入れたネタは若い世代から大人気である。中国版のLINEである「微信」で皆このスタンプを使い、一気に拡散している。
故宮も今、古いとされるイメージを変え、若い世代に歴史の魅力を伝えようとしている。中でも一番変化したのは故宮で販売されているオリジナルグッズだ。今までお土産コーナーではキーホルダー、ぬいぐるみなど、いわゆる「土産物」という感じの商品は少なくなり、故宮の要素を取り入れたデザイン性の高いオリジナルグッズが大半を占めている。
これらのグッズはいずれも故宮の中の何かをモチーフにしてデザインされたもので、旅行から帰っても普段の生活で使っても違和感にならない作りだ。これを目当てに、時間的に北京へ行けない人はネットでこれらのグッズを買う。次に紹介するグッズはほんの一部だけで、北京に行けばより様々なグッズを購入することができる。
※写真は『故宮博物院』の公式サイトから:http://www.dpm.org.cn/Home.html