新エネ車が北京からラサへ、最高標高地点を運行する新エネバス路線に

2017-09-22

標高3600メートルある西蔵(チベット)自治区ラサ市で運行している24番バスは、地元市民や多くの観光客によく知られた存在だ。同路線は色拉寺から哲蚌寺までの区間を運行しており、ポタラ宮や大昭寺、西蔵博物館、ノルブリンカなど、ラサの有名な観光スポットのほとんどを結んでおり、運行距離は約21キロ。24番バスとして使用されているバス18台は全てハイブリッド車で、「最高標高地点を運行する新エネルギーバス路線」と称されており、中国の十大「新エネルギーバスモデル路線」の一つとなっている。これらのバスは全て中国首都・北京から運ばれたものだ。

昨年、北京市はラサ市に福田欧輝客車のハイブリッド車を寄贈した。うち、18台は有名な24番バス路線に投入され、それまで使用されていたディーゼルエンジン車に取って代わった。

ラサ市バス運営有限公司の国吉・副総経理は、「車も人と一緒で『高山病』になってしまう!高地で車両を運用するためには特別な機能が必要となる。これらの福田欧輝客車のハイブリッド車は高地走行用のエンジンを搭載しており、酸素の薄い条件下でもエンジンの燃焼に優れ、エンジン出力も大きい。電池は高地の寒さにも耐久できる加熱技術を採用しており、冬でも連続運行距離は短くならない」と語った。

また、国吉・副総経理は、「今回寄贈されたハイブリッド車の平均消費エネルギーは100キロにつき25立方メートルだけで、普通のガソリン車に比べ、ガソリン消費量を最大で41%も減らすことができる」と消費エネルギーの数値について話した。

ラサには計184台の新エネルギーバスがあり、うち、27台は電気バスだ。今年10月、ラサ市はハイブリッド車128台を路線バスとして投入し、新エネルギー車が路線バスを占める割合が67%にまで達した。ラサ市は2019年までに路線バス全てをハイブリッド車に変更する予定だという。(編集YK)

「人民網日本語版」2017年9月21日

人民網日本語版

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