北京の十大胡同、その五「琉璃廠」

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北京には七千あまりの胡同(北京旧城内の路地)があるといわれている。それを一つ一つ巡るのはなかなか難しい。また、胡同巡りをしたくても、どこからスタートすればいいのか悩む人もいるかもしれない。独自の歴史と物語を持つ胡同だが、その中には特に行く価値があると言われている「十大胡同」が存在する。順番にこの十か所の胡同を紹介していこう。


▲その五:琉璃廠

琉璃廠というのは、字面だけを見ると瑠璃工場のこと。そこで勘違いし、セメントやレンガを作る工場だと思われる人も多いだろう。だが、実はここには工場と大きく違い、文房四宝(硯、墨、筆、紙)や書画、陶磁器などを専門に扱う高級な店ばかりが立ち並んでいる。



北京・西城区に位置する琉璃廠胡同は、幅は8メートル、全長は400メートルで、1926年の頃に琉璃廠東街と琉璃廠西街に分かれた。遼の時代、ここは「海王村」という村だったが、元の時代になってから宮殿の修繕などの需要が増加し、朝廷が瑠璃焼の工場をここに設置してから瑠璃廠と呼ばれるようになった。明の時代では瑠璃工場をほかのところに移したが、その当時の名前は変わることなく、今に至った。工場がなくなって生活スペースができ、賑やかな町と変わった。



しかし、どうして瑠璃廠に文房四宝の店が集まってくることになったのだろうか。それは、あの有名な清朝皇帝・乾隆帝と深く関わっている。清の時代、都を北京に決定してから、多くの人が北京に引越して、一部は瑠璃廠の周辺に住むことになった。また、乾隆帝の治政下で、現存する重要な書物を網羅し、今までにはない一大叢書を作ることを命じた。そこで全国の書が北京に集まり、この仕事に携わる多くの学者が瑠璃廠付近に住んでいたことから、やがてここは北京最大の書や骨董品を扱う街となったのだという。

今もここ瑠璃廠には昔の名残が残り、街の両側は文房四宝などの店が立ち並ぶ。老舗が多く、中国最大の古書書店「中国書店」、有名の墨ブランド「一得閣」、文房四宝の名店「栄宝斎」などが軒を連ねる。他の胡同とは雰囲気が異なり、あまり賑やかではないが、ゆっくりと散策し、じっくりと物を選ぶことができる静かな街だ。


<アクセス>

地下鉄:「地下鉄2番線」で「和平門駅」に下車。

バス:7番・14番・15番・45番・66番・70番バスで「瑠璃廠駅」に下車

もしくは102番・105番・603番バスで「虎坊橋駅」に下車。




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