孔子廟・孔子の邸宅・孔子林

2017-10-12

孔子は中国の歴史上の偉大な思想家・政治家・教育家であり、儒教の創始者でもある。山東省の曲阜に生まれ、その死後、歴代の人々は曲阜に孔子廟を建てて孔子を祭るだけでなく、その子孫たちのためにも邸宅や執務場所である孔子の邸宅を建てた。孔子とその家族の墓地は至る所に木が植えられているため、孔子林と呼ばれている。

孔子廟は曲阜市の中心部にあり、東洋の建築様式の大規模な建築物群で、中国歴代の王朝が孔子を祭る廟であった。孔子が亡くなった翌年(紀元前478年)に着工され、歴代の王朝による修築と拡充によって、現在の孔子廟は皇居に模して造られ、九重に重なるようにつくられた庭があり、三つの大きな主殿が南北の中軸線上に配置され、付属建築物が左右を対称的に分布している。周りは赤レンガの壁で囲まれている。孔子廟の中には大量の貴重な文物や歴代の有名な石刻が2100点収蔵されている。

孔子の邸宅は孔子の直系の子孫が住む住居である。宋の仁宗が孔子の第46代目の孫を「衍聖公」に封じたがゆえに、孔子邸宅は「衍聖公府」と呼ばれるようになった。孔子邸宅は孔子廟の東側にあり、北に位置し南向きで、460余りの部屋があり、封建社会の官庁と住居を結びつけた大規模な建築物群である。

孔子林は曲阜の中心部から北へ1キロ離れた所にあり、孔子およびその子孫の墓地で、中国で最も歴史が長く、最も完全に保存されている最大規模の一族の墓地である。孔子林の中には樹齢千年の木が2万本余り植えられており、また木材として使われる大きな木が10万本余りもあり、石碑が林立している。孔子廟、孔子邸宅と孔子林は1994年に国連のユネスコによって『世界の文化遺産』に登録された。

「中国網」より

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