緑豆を磨き潰して、ハルサメなどを作る時に残った汁は豆汁の原料で、見た目は淡い緑がして少々気持ち悪い。その汁を発酵させ、じっくり煮込んだとろっとろのものは「豆汁」。これは北京伝統の食べ物で、クセが強く、パクチと並ぶ好き嫌いがはっきり分かれる一品。
北京の老磁口というところにある豆汁の店は特に評判で、北京っ子の中では人気がすごい。今はほかのところにも店を出したが、やっぱりこの店のほうがが一番だという。定番の「豆汁」は灰緑色で、味は酸っぱい。飲むときはお碗を持ち出し、一箇所から飲むのではなく、回して食べるのは通の食べ方。お供にカリカリに上げた「焦圏」という揚げパンのような食べ物と一緒に食べると、小麦粉に含みクルトンは豆汁の酸味を中和させ、さらに美味しく感じる。この近くに来たらせひ試してみてください。
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場所:北京東城区天壇北門の向こう側
時間:毎日06:00-20:00