琴棋書画、書の巻き

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11月中旬、古くて美しい街・北京は多彩な秋の絵巻に飾られ、青空の下で緑の芝生は金色の落葉を敷き詰めています。この時期の北京は一年中で最もロマンチックで、芸術の息吹に溢れる季節です。今回は琴棋書画の中から書にまつわる物語を紹介しましょう。

▲無言の詩

書道は中国の漢字における独特で伝統的な書く芸術で、書道は数千年にわたる発展を経て、誕生から成熟へ歩み、亀の甲や獣の骨などに刻まれた甲骨文や青銅器に刻まれた金文から篆書、隷書へと発展、変化し、後漢、魏、晋の時代に草書、楷書、行書などの書体を形成しました。その独特な芸術的魅力は、「無言の詩」と「無言の音楽」とも呼ばれています。

中国書道の数千年の歴史の中には、数え切れない多くの素晴しい書家が輝かしい足跡を残しました。彼らの作品には気迫に満ちているもの、穏やかで深みがあるものもあり、これらの様々な芸術の特色に富んでいる書家と書道作品は、輝かしい中国書道芸術の「天の川」を形成しました。この天の川の中でも、最も煌めく光る星は王(おう)羲(ぎ)之(し)と言えるでしょう。



王羲之は今から1700年前の晋の書家で、隷書を改良し、楷書、行書、草書の三体を芸術的な書体に完成させたことから、「書聖」と称されます。彼の名作「蘭亭序」は今でも行書の手本とされています。「蘭亭序」は西暦353年の3月3日、王羲之が友人達と会稽山で遊んでいた時、文人たちとお酒を飲みながら、蘭亭というところで美しい山河を眺めて、多くの素晴らしい詩作を作りました。この時、お酒を飲んでいた王羲之はインスピレーションが泉のように湧き出てきて、即興で蘭亭の会で作った詩集に序文を書いていました。これが後世に「天下一の行書」と称えられることになる「蘭亭序」です。この作品は、文才はもちろん、その書道の造詣も未曽有の芸術の頂点に達し、神様から賜る作品と称賛されました。その文章の中に21の「之」という字が出てきますが、これらはみなそれぞれ独特な形と気質を持ち、書道芸術の魅力を十分に表しました。

▲楷書の手本・顔真卿

唐の時代には、中国の伝統文化は全盛期に入り、書道芸術も初唐の時期に黄金時代を迎えました。草書の代表人物・張旭と懐素は狂草という書体を芸術の域へと持ち上げ、顔真卿を代表とする楷書も革新的な書風を作り上げ、後世の楷書の手本になりました。また、顔真卿は唐の有名な政治家として、彼の忠実で、正義をつらぬき、何ものにも恐れない性格がその書道の風格に反映され、後世の人々に高く評価されています。



特に、彼の名作「祭侄文稿」(さいてつぶんこう・甥(おい)を祭る文章)は書道界で絶賛されている名作です。これは顔真卿の兄と甥が安史の乱で賊軍の兵士に殺され、一年後に甥の頭しか発見されないことを知った後に、大きな悲しみを抱えた顔真卿が書いた作品です。この書道作品は真摯な感情が溢れていると同時に、書家の奥深い書の才能を示し、今でも多くの書道愛好家に親しまれ、心を打つ魅力を持っています。


「中国国際放送局」より

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