クセの強い北京のB級グルメに挑戦しよう

2017-12-12

▲豆面団子

名前に「団子」が入っているからお菓子だと思いがちだが、実は「豆面団子」は腹持ちのいい主食。作り方は緑豆の粉をこね、次に油で揚げ、最後に煮るという順で、簡単に見えそうるだが実は長年の経験と感が必要。完成した豆面団子は熱く、団子は中までもふわふわして柔らかく、口当たりがとてもよい。寒い冬や疲れているときにぴったりな一品。

おすすめ店舗・「老回回軽食店」

「老回回軽食店」は、北京の「回族」という少数民族の料理を提供する人気店。店の場所は店主の地元にあり、小さい頃から父親の働く姿を見て育ったオーナーは父親の代から受け継がれた味を守り続け、その腕前は近所でも評判だ。特に近くに住んでいる回族の人はほぼ毎朝ここで朝食をとる。豆面団子の他に「糖火焼」というお菓子も人気があり、一個一個が大きくて分厚く、ボリューミーで腹持ちがいい。

デザートとしても手軽に食べられる。

また、「豆腐脳」という熱々の豆腐料理と肉まんの組み合わせも絶妙でおすすめ。ガーリックソースやパクチーなどを好みに応じてトッピングすることも可能なので、ぜひ一度お試しあれ。朝ごはんを提供する店として非常に人気があるので、朝九時の時点で満席であることも珍しくはない。早めに行くことをお勧めする。

<INFO>

場所:北京市安徳路83号工美ビル東側

営業時間:朝食・毎朝06:00から

▲面茶

「面茶」の作り方はすごく簡単で、溶かしたキビの粉をどろどろになるまで煮込むだけ。味はシンプルだが、どんな料理とも相性がよく、一緒に食べても飽きの来ない料理の一つ。多くのお店で売っており、見た目は大体同じだがその味は店によって大きく異なる。箸やスプーンを使わず口をお碗の縁に当てて回しながら飲み干すのは、北京っ子独特の、通の食べ方だという。

おすすめ店舗・「大興胡同面茶」

北京の大興胡同にあるこのお店のよく煮込んだ面茶はかすかな香りが漂い、非常に滑らかで飲みやすい。また、その上からゴマソースをかけ、さらにゴマをまぶしたら美味しさは倍増。一口飲むと心も体も暖かくなる幸せな一品。

<INFO>

場所:北京東城区交道口南大興横丁7号

営業時間:毎朝06:00から売り切れまで

▲豆汁

数多く存在する北京料理の中、「豆汁」は最も好き嫌いがはっきり分かれる料理だといっても過言ではない。北京料理の代表として、300年以上昔から食べられている。作り方は緑豆を煮てから磨き潰し、水を加え、その汁を発酵させ、じっくり煮込む、というもの。「焦圏」という揚げパンのようなものやザーサイと一緒に食べることが多い。

「豆汁」は北京伝統の食べ物で、クセが強く、パクチーと並んで好き嫌いがはっきり分かれる一品。北京っ子でも嫌う人も多く、その独特の臭いや味が我慢できないと言う。その一方で大好きな人もたくさんいる。ビタミン豊富で健康にもよいので、「食べれば食べるほどその臭いにはまってしまう」と主張するファンもいる。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

おすすめ店舗・「老磁器口豆汁店」

北京の老磁口というところにある「豆汁」の店は特に評判で、北京っ子の間でも非常に人気である。最近では他の場所にもお店を開いているが、味はこの店が一番だという。定番の「豆汁」は灰緑色ですこし酸っぱい。カリカリに上げた焦圏と一緒に食べると、小麦粉に含まれるグルテンが豆汁の酸味を中和させ、さらにその味を楽しめる。

<INFO>

場所:北京東城区天壇北門の向こう側

営業時間:毎日06:00~20:00

▲焼餅

「焼餅」は中国でよく食べられる食べ物の一つで、日本の焼餅とは違い小麦粉を練って伸ばした生地を焼いている。そのままでも、肉や野菜を中に挟んで食べることもある。

おすすめ店舗その一・徐記焼餅

「徐記焼餅」は北京でも有名な老舗で、長年変わることがない製法で作られた焼餅が食べられる。伝統を重んじているオーナーが昔ならではの味を守り続けているのである。

美味しさの秘訣は生地に香辛料の「ウイキョウ」を包み込むことにある。その香ばしい味わいはシンプルだが飽きがくることはない。テキパキ働くオーナーは優しくて愛想のいい人で、接客をしながら注文をさばいていく姿には高いプロ意識が垣間見える。注文して数分も立たないうちに、お客さんの目の前に湯気の立つ団子汁と焼餅があらわれる。

またここでは「糖火焼」も販売している。きれいに焼きあがった黒砂糖をまぶした皮はサクサクで、中身は黒砂糖が何層も重なり食感がよく、一口食べると病み付きになってしまう。北京にお越しの際はぜひここでの朝食をお試しあれ。

<INFO>

場所:北京白塔寺安平効巷31番

営業時間:毎日06:00~19:00

おすすめ店舗その二・李記焼餅

「李記焼餅」は北京小湯山あたりにある有名な老舗で、代々受け継がれてきた伝統の味を今もそのまま守っている。地元の人の間での評判もよく、人気の「ゴマ焼餅」は外がカリカリで中はもっちりとしていて、朝食としてはぴったり。ここの常連はいつも肉を挟んだ焼餅とスープのセットを頼む。作りたての焼餅と熱々のスープは体に沁み、とくに寒い冬に食べると最高に美味しく感じる。また、脂身のないロバ肉やもも肉を挟んだ焼餅も柔らかくて歯ごたえがいい。腹持ちもよく、これを食べたら朝から元気いっぱいで過ごせること間違いなしだ。

<INFO>

場所:北京市小湯山鎮新世紀の北側

営業時間:毎日05:30~20:00(14:00~17:30休憩)

▲灌腸

灌腸は明の時代からずっと流行っており、今まで続いている食べ物の一つ。現在の灌腸は、澱粉に紅曲水という麹と豆腐カス、十種類以上の香辛料を加えて練り、腸詰めのような形にして蒸してから薄くスライスし、油で揚げるという工程で作られている。その上につぶしたニンニクに塩を加えたタレをかけて食べる。外はぱりぱりに揚がっており、中は餅のように柔らかく、その独特な食感を楽しめる。

おすすめ店舗・「老北京花市大爷灌腸」

北京の法華寺街にある「老北京花市大爷灌腸」は灌腸の専門店である。北京っ子行きつけの店で、なかなか見つけにくい場所にある。店はさほど大きくはないが口コミで人気を集め、近所の人もよく通っている。油で揚げている灌腸の香りが店内に広がり、ニンニクの入ったソースをかけるとさらに美味しさが倍増。一人前は15元だが、かなりの量でお腹がいっぱいになること間違いなし。

<INFO>

場所:北京市法華寺街天雅珠宝城の向こう側

営業時間:11:00~21:00

<文・孫錚>

北京旅游网

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