北京ですこし贅沢な宮廷料理を食べよう

2017-12-12

▲北京倣膳飯荘

「北京倣膳飯荘」(中国語表記は「北京仿膳饭庄」)は北京有名の観光地――北海公園内にある伝統宮廷料理の店である。1925年、清朝の宮廷の台所「御膳房」で腕をふるっていたベテラン料理人たちが集まって店を開いたのが始まりだった。当時は茶館だったが、1956年正式に改名し、「倣膳飯荘」となった。「倣膳飯荘」は北海公園にあるので、天気のいい日にはボートに乗りながら食事をすることも可能である。美しい風景を眺めながら食べる料理はいっそう美味しく感じること間違いなし。

「倣膳」には「御膳房」で作った料理の真似という意味がある。メニューは約800種類。多くの著名人が北京に来た際にここで接待されることも多い。日本の元首相である田中角栄もここを訪れて食事を楽しんだことがあるという。また、今も「北京倣膳飯荘」に勤める多くの料理人はよく故宮博物院に訪れ、そこで保存されている膨大な資料から皇室の料理に関連する記録を探し出し、再現することに励んでいる。料理の一つ一つに由来があり、食べながら歴史についても学べる。有名な「満漢全席」というフルコースは、中国の満州族が得意としている焼く、炙るなどの調理法と、漢民族の繊細な調理法を合わせて作られている。見た目も味も最高級であること間違いなし。値段は高めだが試す価値は大いにある。

<INFO>

場所:北京市西城区文津街1号(北海公園内)

TEL:8610-51661925

ホームページ:http://www.qjd.cn/firstPage/loginFirm.do?firmId=151

▲白家大院

「白家大院」は北京にある親王家の邸宅を改装したレストラン。きれいに整った庭、古く美しい建物に囲まれ、数多くの宮廷料理が楽しめる。満族という少数民族の民族衣装に身を包んで出迎えくれるスタッフはとても親切で、レストランに足を踏み入れるだけで貴族気分を味わえる。多くの外国からの有名人も北京を訪れるときはこのレストランを予約する。アメリカの元大統領やタイのプリンセスなどもこのレストランを利用したことがあるという。

宮廷料理の大きな特徴はメニューの一品一品にそれぞれ物語があるということ。どうやってその料理が作られたか、どんな偉人が好んで食べたかなど、食事をしながら様々な知識が得られる。

伝統舞踊や古典音楽のショーなど行き届いたおもてなしによって、おいしい料理と同時に、目でも耳でも食事を楽しむことができる。また、天気がよければ外で食事をすることも可能で、きれいに盛り付けられた料理は水が流れる音や美しい風景とマッチし、お腹も心も満たしてくれる。値段はやや高めだが、試してみる価値は大いにある。北京に来た際はぜひ挑戦してみてください。

場所:北京市海淀区蘇州街15号

TEL:+86 10 6265 4186

アクセス:地下鉄10番線で「蘇州街駅」に下車、北に400メートル歩くと着く

ホームページ:http://www.baijiadayuan.cn/

▲梅府家宴

長い歴史を持つ北京、その重厚な歴史から多くの「隠れ家」的な店がたくさん存在する。中でもおいしい料理と芸術が楽しめる「梅府家宴」という店が有名。厳密に言えば宮廷料理の店ではないが、伝統にこだわった料理と、北京の伝統芸能の代表である京劇が楽しめるのでご紹介する。

2003年にオープンしたこの店は中国京劇の巨匠ーー梅蘭芳先生の生前にまつわる料理を提供する。店にはメニューがなく、シェフが季節や天気、客の好みに合わせオーダメイドで料理を作る。また、書の先生が伝統的な赤い紙に本日のメニューを書き、食事客にプレゼントとして送る。店内には梅蘭芳先生に関する装飾が施されており、京劇の服装や写真の一つ一つが持つ物語について、食事が終わるとスタッフが丁寧にその歴史を教えてくれる。

その建物はもともと清の王族の私邸で、庭に植えられている棗の木は260年の歴史がある。食事を終えて帰る際には梅蘭芳先生が書いた梅の絵が印刷された扇子がもらえる。興味のある方はぜひ一度足を運んでみてください。

※こちらのレストランは必ず予約が必要。遅くとも一日前には予約が必須である。

コースは500/800/1000/1200/1500/1800/2000-3000元から選べる(ドリンク代を除く)。

その他、10%のサービス料が必要。

<INFO>

場所:北京西城区什刹海大翔凤胡同11号

TEL:66126845、66126847

公式サイト:http://www.meifujiayan.com/

<文・孫錚>

北京旅游网

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