だんだん熱くなってきた「小満」の節気の風習を見てみよう

2020-06-26

小满は二十四節気の一つで、夏の季節の二番目の節気です。「小满」とは、まだ「大満(成熟する)」ではありませんが、 夏に実る作物が満ち満ちてくることを指します。2018年の小満の節気は5月21日です。それでは、中国では小満の節気になると、どのような風習があるか、一緒に見てみましょう。

蚕を祭る

小満は蚕の神様のお誕生日だといわれ、中国の江浙地方あたりで、小満節気の間に蚕を祈る祭りがあります。蚕は手のかかる「ペット」で、それを育てることは大変難しいです。気圧、湿度、桑の葉の寒さ、熟さ、乾き、濡れなどの状態はすべて蚕の生存に影響を及ぼします。蚕を養うことは難しいので、古代では蚕を「天の物」と見なしました。「天の物」の寛容と、養蚕の豊作を祈り、蚕に祈る祭りが行われます。

三人の神様を祭る

小満は「動三車(三つの車を動かす)」という言い方があり、この三つの車とは水車、牛車、糸車のことを指します。「三人の神様を祭る」とは、小満の時節にこの三つの車を司る神を祭り、神の加護と風雨の調和、また豊作を祈ります。伝説によると、「車の神様」は白い竜だそうで、農家たちは水車の前で祭りの儀式を行います。水車の基台の上に魚肉、線香、蝋燭などの供え物を置いて奉り、最後に一番大事な白湯を供物として用意しておき、祭る時に水を畑にかけ、水が盛んになることを祈ります。

野菜を食べる

小満は湿性皮膚病が発生しやすい時期なので、あっさりとした野菜中心の食生活をしたほうがいいです。、熱や湿気を取り除く役に立つものを食べ、例えば、小豆、緑豆、冬瓜、きゅうり、セロリ、金針菜、黒木くらげ、ニンジン、トマト、苦い野菜など。野芥子は全国の至る所で取れて、苦さの中に渋さを帯びて、渋さの中に甘さを帯びて、新鮮で爽やかで、しかも栄養豊富で、解熱したり、血の温度を下げたり、解毒作用を持ち、古人は酔い覚ましにもそれを使っていました。

寧夏の人は野芥子を茹でてから、冷やして和えて、塩、酢、辛油やガーリックを入れてからかき混ぜて、冷たい料理に調理し、爽やかで辛いおかずとして、饅頭やご飯と一緒に食べると、食欲を大いにそそらせます。また、粟スープを使い、野芥子を黄色く漬ける食べ方もあり、酸っぱさの中に甘さを帯び、シャキシャキして口当たりが良いです。一部の人はまた野芥子を湯でて、アクを抜いた後、スープに入れたり、餡にしたり、炒めたりして、さまざまな調理方法で料理します。

竜眼を使って作った食べ物

昔、北京っ子は小満の節気になると、竜眼を食べる慣習があります。竜眼は熱や湿気を取り除く役があり、庶民たちの間に竜眼を使って色々な食品を作ります。例えば、竜眼餅、「竜眼童子鶏(竜眼を使った鳥料理)」など、「豊作」という縁起を担ぎます。特に北京の有名ブランドである稲香村の「小満竜眼クリスプ」は、甘くて爽やかな食感で、いい香りの竜眼肉と栄養価値の高い白鳳豆を餡として使い、その上に何層ものサクサクの餅の皮と合わせ、すこしキャラメルの色の小さな餅に焼き上げ、淡い色合いで食べるとサクサクして、多くの北京っ子が好んで食べます。

また、「竜眼童子鶏」は竜眼、童子鶏などの食材で作られた料理です。若鶏の毛を抜き、内臓を取り除いてから、きれいに洗います。血を完全に除くために、しばらく沸いた鍋の中に入れ、次に鶏を蒸し鉢か鍋の中に入れてから竜眼、みりん、ネギ、生姜、塩と冷水を入れて1時間ぐらい蒸すと出来上がります。それを食べると、貧血を治ったり、精神を安定させたりする効果があると言われ、心血不足により心臓の動悸や不眠症などの病気に効くそうです。

梅ジュースを飲む

梅ジュースは北京の伝統的な飲み物で、熱中症防止の効果があり、夏になるとほとんどの家は「烏梅(梅の品種)」を買って自家製の梅ジュースを作ります。中には烏梅の変わりに「楊梅(梅の品種)」を使って作る人もいて、出来上がりのジュースに砂糖を入れ、酸味を中和させ、最後に冷凍してから飲みます。

梅ジュースは体の熱を取り除き、涼しさをもたらし、心を安定させ、痛みを鎮める効果があります。更に咳、コレラ、下痢にも効きます。梅ジュースを飲むと、胃腸の消化に効き、血行を促進しうっ血をよくし、唾液や体液の分泌を促進させ渇きを止める、呼吸を整え精神を安定させるなどの効果もあり、常に飲むと病気にかかりにくく、健康的な体作りに役立ちます。当時、小満の節気では入手困難な保健ドリンクで、多くの北京っ子に愛されていました。

北京旅游网翻译

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