最新の文化の楽しみ方を紹介

2018-05-21

第14回中国(深セン)国際文化産業博覧交易会が10日から14日までの5日間、深センで開催された。「読む」ための本が「聞ける」ようになったり、大きなスクリーンで見ていた映画が手におさまるスマホ「映画館」になったりと、来場者は同イベントで文化の楽しみ方が大きく変化していることを肌で感じることができる。新華社が報じた。

耳で「聞く」読書

同イベント会場の4号館には、中国の音声プラットフォーム・喜馬拉雅FMがオーディオブックの体験デスクを約10台設置。イヤホンからはいろんな本の朗読音声が流れていた。

現在、オーディオブックを聞く人がますます増加している。統計データによると、今年5月初めの時点で、喜馬拉雅FMのユーザーは4億7000万人、ユーザーの利用時間は1日当たり平均128分間、オーディオコンテンツは1億件以上に達している。

読書エリアには、紙製の本や電子書籍、オーディオブックのほか、無人の24時間営業書店も展示していた。文化がテクノロジーとコラボして、読書をめぐる体験を豊かにしている。

「持ち運び」できる映画館

映画館に足を運んで大ヒット映画を見る時間がとれないという人に朗報だ。

同イベントでは、全く新しい映画鑑賞スタイル「モバイル映画館」が発表された。スマホやタブレットPCに専用のアプリをダウンロードすれば、映画館で上映中の大ヒット作品を見ることができる。

中国は既に、世界最大の映画市場の一つになっているものの、映画館が少ない地域も多い。しかし、「モバイル映画館」などのアプリが開発されたことで、映画館の少ない地域でも最新のヒット作を鑑賞できるようになった。

息を吹き返した文化財

同イベントのサブ会場である雅昌芸術センターでは、北京の故宮博物院が文化財をデジタルアーカイブ化した展示「発見•養心殿」を開催し、来場者は古代にタイムスリップしたような感覚を体験した。

文化財を360度鑑賞できるタッチパネルや宮廷料理作りを体験できるタッチパネル、皇帝の衣装を「試着」できる体感装置、上奏文が読めるVRヘッドセットなども展示された。

ある来場者は、「伝統的なスタイルとは全く違い、本物の『養心殿』に足を踏み入れたような気分を味わえた」と話した。

故宮博物院の馮乃恩・副院長によると、今回の展示には、AI(人口知能)やVR(仮想現実)、音声認識、画像認識などの最新技術が採用されており、来場者は朝廷の重臣たちと自由に会話したり、貴重な文化財を鑑賞したり、さらには皇帝の居住空間を「そぞろ歩き」することもできるという。

「人民網日本語版」より

人民網日本語版

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