北京・龍泉寺にあるロボット僧「賢二」

2018-05-21

北京市郊外にある龍泉寺のロボット僧「賢二」が近くバージョンアップする。このロボット僧がこのほど、浙江省寧波市余姚市で開催された第5回中国ロボットサミットに出席した際、バージョンアップの件が「明らかに」された。

龍泉寺人工知能・情報技術センター主任の賢度法師は、「龍泉寺は現在、AI(人工知能)を手掛ける国内有名企業と協力して『賢二』の最適化を計画、三代目『賢二』の発表を予定している」と述べた。三代目「賢二」は音声認識・音声出力・データベースなど全ての面で能力が向上するという。

今回のサミットに出席した「賢二」は高さ約60センチメートル、丸い頭、八の字眉、丸い体に黄色い僧服という外見だ。

「賢二」はもともと、龍泉寺が創作した漫画に登場する小坊主だ。2015年、教えを説く僧侶の姿をしたAI搭載ロボットとして「賢二」が登場すると、インターネット上で話題となり、大勢の人の注目を浴びた。 現在、僧侶型ロボット「賢二」の微信(WeChat)公式アカウントには137万5千人のフォロワーがおり、10万人のネットユーザーが「賢二」と毎日やりとりしている。

賢度法師は「回答で主な内容の出所は、龍泉寺住職の学誠法師が手掛ける中国最大のSNSの微博(ウェイボー)およびブログ上でのやりとりだ。私たちはこれらの双方向の資料を中心とするデータベースを構築すると同時に、居士のグループも作り、回答に共に参与していく」と述べた。

同法師はまた、ロボット僧「賢二」の目的について、人々が仏教など伝統文化を理解することで、内心を起点とし、自身の内心によって生活と社会における創造と奉仕を行うようにすることだと話した。伝統文化には多くの昔の聖人や賢人の知恵が詰まっており、現代の科学技術が仏教など伝統文化と大衆の間の架け橋になっているとした。

龍泉寺は「中国最強の科学研究力がある寺」と言われている。賢度法師は「賢二」に関する事業のほか、龍泉寺人工知能・情報技術センターが手掛けるAIを利用した「大蔵経」など仏教古典のより効率的なデータ化による識別と整理も担当している。

「新華網日本語版」より

新華網日本語版

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