ますます夏の雰囲気が強くなってきた今の季節、北京で観光しておなかもいっぱいになったら、すこしお酒が飲みたくなりません。北京のナイトライフを楽しみたい方には、人気のバーをまとめて紹介。ビールもカクテルも、ほろ酔いの夜を過ごしましょう。
看板もない隠れ家風のバー
今回ご紹介するのは老舗バー「モキヒ(Mokihi)」の三号店である「モキヒスリー(Mokihi3)」。このバーは北京の「3.3ビル」の屋上の隠れた一角にあり、お店の入り口にはなんの看板もなく、見逃しやすいです。ドアを開くと、濃厚な禁酒令の雰囲気に包まれます。
壁の古びたポスター、すり減った骨董品のソファー、黄銅に包まれたカウンター、サイドボードは数組の古い本棚を改造したもので、真ん中の大きな骨董品のタイプライターが一番目立っています。代表的なカクテルを中心とし、一品一品にオリジナルの工夫が施されています。ジャズとブルースの音楽に包まれ、タイムスリップしたような気分になります。
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住所:北京市朝陽区三里屯3.3ビル6階、「硬繭」の中
名曲に浸りながらお酒を楽しもう~
バー「キャンドル(Candle)」は北京の青年路のあたりにあり、ウィスキーとカクテルがメインメニューです。お店自体はそんなに広くなく、暗く静かな雰囲気に包まれている店です。ずらりと並んだ度数の強いお酒がライトに照らされ、美しい光を放っています。
カウンター席の他にもサウスアメリカ風のエリアと二階のインダストリアルスタイルの空間、そしてレトロな大きなゲーム機もあって、とても面白いお店です!「オードファッション」、「ピンク」、静夜思、マルガリータなど、どれもお馴染みの曲。各種フルーツジュースを活用したお酒もお薦めで、香りと味が見事にマッチしています。
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住所:北京市朝陽区青年路27号華坊新天地二号ビル
北京でバーデビューならここ!
バー「Maltail」は北京にあるとても自由を感じるバーです。日本のバーよりちょっと賑やかな所を見ると、思わずアメリカン風のバーと思ってしまうでしょう。しかし、本場のアメリカンバーと比べれば、静かで優雅な一面が強調されます。ここで初めて本当に酸っぱいウイスキーサワー、初めてミント・ジュレップのようなレトロ感あふれた代表的なカクテル、初めてブランデーのサゼラックを口にしました人も少なくありません。もちろん、ペニシリンやハンキーパンキーのような斬新なカクテルや日本式バーで提供されないアメリカン風のカクテルも試してみる甲斐があるでしょう。
ここは北京ほとんどのカクテルバーと異なる雰囲気が味わえます。このお店を知っている人なら、友達のモーメンツに載せられたカクテルの写真だけで居場所が分かってしまうでしょう。オーナーさんの性格からきたものか、ここはちょっぴり贅沢な雰囲気に包まれています。
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住所:北京市三里屯3.3ビル西側の通り挟んで向こう側
カクテルにとことんこだわるバー
舶来品であるバーに外国要素が詰まっているのは当たり前。バー「奕美淳」で勤めるトニーさんの長い職業生涯で、コップを割ったことなど一度もありません。北京で一番高齢のバーテンダーとして、この記録が素晴らしいものです。店名にある「淳」、つまり水。お酒は水がなくてはなりたたらない。氷はカクテルの魂、そこから来た「奕、美、淳」です。
料理人出身のトニーさんは新鮮な食材に対する愛をカクテルに取り込みました。旬のフルーツ以外にも「奕美淳」では新鮮な野菜から作られたオリジナルなシロップやソースをカクテルに使います。果物の皮以外にも、大量のスパイスや草花を使用したアクセントもカクテルにより豊かで香ばしい香りを与えました。「奕美淳」に入ると、トニーさんがカウンターでお客さんたちに美しいカクテルを作っている姿が見えます。お酒と静かな雰囲気の他に、「奕美淳」の独特な中国風美学色彩がお店の隅々に浸透しているところもポイントです。
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住所:北京市工体北路永利国際二号ビル
ドリンクメニューがない不思議なバー
「BBC」はとても不思議なバー。賑やかな音楽、大勢のお客とお酒に酔ったバーテンダーだけでなく、お店は看板がなく、バーっぽくない外見をしているため、とても見つけにくいです。常連さんもよく通り過ごしてしまうほどなので、初めてくるお客さんがお店を見つけられるのはとても珍しいことです。
ここにはドリンクメニューがなく、スタッフはお客さんの好みに合わせて一杯を作ってくれます。ドリンクメニューがないため、お馴染みのカクテル以外、このバーで口にするお酒のほとんどは名前すらないのです。名前すらないお酒ですが、どれも個性的で、一口飲めばいつまでも忘れられないでしょう。
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住所:北京市工体太平庄南里1号