中国老舗調査、国家認定したのは1128店

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「看板には物語がある」。「中華老字号」と国が承認する中国の老舗には独自の文化的蓄積とブランドバリューがあり、注目度は高く、信頼度も高い。5月に発表されたブランド価値100番付では、老舗は11を数える。人々の視野に再び入るようになった老舗が増えているということだ。統計をみると、商務部が中華老字号に認定した老舗は今や1128を数える。人民日報が伝えた。

中国で最も若い老舗でも62年の歴史がある。100年の風雪を乗り越えたものもたくさんある。浙江省寧波(ニンポー)市の工芸品の黄古林工芸品は、713年に誕生したもので、1300年以上の歴史がある。同部が老舗の中から851を抽出して分析したところ、平均年齢は145歳になったという。

老舗の多くは明時代や清時代に起源がある。商品経済や手工業の発展にともない、都市には米市場、肉市場、布市場など各産業に特化した市場や縁日の市場などが形成された。明・清時代には、一部の大都市や中都市に賑やかな商業エリアが形成され、そこには店舗がずらりと並び、商売人が大勢集まってきた。長い時間をかけた競争と淘汰を経て、各産業・業界には悠久の時を経ても色あせない、消費者に非常に歓迎される商品やサービスが形作られるようになった。これが老舗の由来だ。

老舗は幅広く分布し、31省・自治区・直轄市に点在するが、沿海地域と内陸の経済が発達した地域に多く集まっている。上海が全国で最も多く、中華老字号だけで180を数える。次は北京の117。反対に西部地域は少なく、寧夏回族自治区は2つ、青海省は1つしかない。

国家文化財局の局長を務めたことのある故宮博物院の単霽翔院長は、「中華人民共和国の建国初期には、中国の老舗企業は約1万社あり、小売、外食、医薬品、食品、タバコ・アルコール、シルク製品、美術工芸品、文化財・骨董など多くの産業をカバーするとともに、書店、写真、美容院、染織、風呂といったコミュニティサービスの分野もカバーしていた。この数十年来、老舗の多くは家族経営から公私合弁企業へ、さらに国有企業へという変遷を遂げた。競争でふるいにかけられ、多くの老舗が消えていった。北京には当初300の老舗があったが、長年にわたる市場競争の中で、一部の老舗は徐々に市場から姿を消し、今でも営業している老舗は200ほどしかない」と話す。

消えた老舗たちの失敗の原因はさまざまだ。経済体制や運営メカニズムの制約を受けて、市場の求めるところからずれていった老舗。都市の改善プロセスで立地のいい店舗を失った老舗。かつての経験に固執し、現代の技術や市場経済の衝撃をよけきれなかった老舗。人材が流出して、後継者がいなくなった老舗。知的財産権の保護に力を入れていなかった老舗。無計画な拡大路線を突き進んだ老舗など、いろいろある。

老舗企業の責任者は、「老舗は新しい技術、新しい市場、新しい消費者に直面し、昔からの味を保たなければならないが、新しい時代にも適応しなければならない」と嘆く。

インターネット技術の発展は、かつては老舗を恐れさせたが、実際には千載一遇のチャンスをもたらしたといえる。たとえば90後(1990年代生まれ)の劉さんは、「老舗ブランドは影響力が大きく、技術は確かで、ブランドのたどってきた時間が長く、商品の品質も保証されている」と話す。このように消費者の信頼を得れば、老舗の経営モデルの転換とバージョンアップは、一般のブランドよりもかなり容易だといえる。

ブランドに詳しい中国国家ブランドネットの尹傑編集長は、「老舗企業の多くは自前でサイトを構築したり、ECプラットフォームに出店したりして、オンライン受注、ネット予約・店舗引き取り、宅配などさまざまなサービスを提供し、老舗の商品のオンラインでの宣伝普及と販売に乗り出して、若いファンを大勢獲得している」と説明する。

阿里巴巴(アリババ)集団市場広告委員会の趙智明氏は天猫(Tmall)プラットフォームでの業績を紹介し、「商務部が認定した中華老字号の過半数が天猫に出店している。2017年には天猫での消費者が前年比170%増加し、売上高も同190%増加した。ECを通じて、一部の老舗は海外にも販路を広げ、世界ブランドへと発展した」と話す。

国も支援に力を入れる。同部流通業発展司関連部門の責任者は、「2017年初めに、商務部は国家発展改革委員会、文化部、国家工商行政管理総局など16部門と共同で『老舗の改革革新発展の促進に関する指導意見』を下達した。伝承と革新、経営ネットワークの保護強化、知的財産権改革の推進という老舗の3大任務を推進し、老舗文化を称揚し、老舗の発展環境を持続的に最適化し、老舗の自主革新の活力を発揚するなどの要求を打ち出した」と説明する。


「人民網日本語版」より

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