展望台が九つある「九眼楼長城」

2020-06-26

「九眼楼長城」は正方形で二層になっており、周辺を九つの展望できる狭間があいているがために「九眼楼」という名前で呼ばれています。現存している一層は、7.8メートルの高さ、周囲の幅は13メートルです。周りを展望できる狭間はたて1.65メートル、幅0.5メートルの広さ、その内に下士官が1.2メートルの歩道を巡回するのです。

九眼楼下部には石で築きあげられており、上部は青い煉瓦をつかって築かれています。建物は非常に堅固です。下の西側には小さな踊場があり、そこに兵士が集められるスペースがあります。その踊場の北側には煉瓦作りの石段があり、石段に沿って南門にまで達することができます。屋上は券拱式構造で煉瓦作りになっています。楼内は広く、兵士が居住し兵器を蓄えることができます。北向きには二つの窓があり、四方にそれぞれ一つの門があります。扉は高さ2メートル、幅1.2メートルの広さ、出入りはきわめて便利になっています。

九眼楼は万里の長城で規模が最大の展望台ということだけではなく、軍事上でも非常に重要な戦略的意味をもっています。地理的な条件だけでも険要であり、宣(宣の府、今の宣化)、薊州(今の北京)、昌(昌平)の3つの軍事重鎮の接点であり、内外万里の長城の交差点である。ここほど重要な万里の長城はほかにないでしょう。また、九眼楼にはいまに残る石碑が24個所あり、その内容は大部分がその雄姿を賛美し、作者の壮烈な心境を表す作品ばかりです。展望楼としてこのように多い詩文を残していること自体、ほかにはないことです。古代軍事家、詩人たちがここまでひとつの展望楼にほれ込むのは異常であり、それこそがここ九眼楼がほかとはまったく違ったものであることを証明しているに他ならないです。

周りはどこまでも続く起伏に富んだ山々に、抱き込むように谷があります。緑の木々は色彩が濃く、巨波がにだんだんに前線から湧いてくるようだ。遠望は美しく、煙のようでもあり、霧のようでもある。東南にある藍色のものは雁西湖ダムです。南西方面が北京市内です。

<INFO>

住所:北京市延慶区四海鎮郭石路

北京旅游网翻译

モデルコース
人気おすすめ