中国の昔話・「藪医者の教え」

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「藪医者の教え」

医者の婁さんが、どうしたことか処方を間違え、なんと病人を死なせてしまった。そこで怒った遺族がなんと婁さんを縛り、次の日に役所に引っ立てようその夜は小屋に閉じ込めた。そこで婁さんはどうにかして自分で縄を解いて小屋からこっそり抜け出し、大きな川を泳ぎ渡り、やっとこことで家にたどり着いた。

丁度このとき、家業を継ぐ息子が書斎で医学の本を読んでいたのでこれをみた婁さんがいった。

「息子や。医学の本もいいが、泳ぎをしっかりと覚えておきなさい。父さんはさいわい泳ぎがうまかったのであの大きな川を泳ぎ渡れたというもの。医者になるにはまず泳ぎの方を先に学ぶのじゃ!」

ところで、日本の古典落語に「まんじゅうこわい」というのがありますね。それに江戸と上方とは少し違うと聞きました。日本の書物にはーー中国は明の時代の『五雑俎(ござっそ)』という本に「貧乏書生が饅頭が恐いと言って饅頭屋の主のいたずら心を掻き立てて饅頭をせしめる」という原話がある。これが日本に伝わり、『気のくすり』などで日本版『饅頭恐い』として成立。大阪で練り上げられたものを明治末期に蝶花楼馬楽(ちょうかろう、ばらく)が東京に持ち込んだ。「濃いお茶が一杯恐い」というのが当時の通人(つうじん)の間で流行したーーとありました。わたしは中国の「まんじゅうこわい」は、やはり、明の「笑広府」という本から見つけました。でも、これは少し違うようです。ではご紹介しましょう。

「まんじゅうこわい」

むかし、腹をすかした下男が主について町に出た。で、街では店頭でホカホカのまんじゅうを売っていたので、空腹でたまらなかった下男は、よだれは出るやら、腹の虫は鳴るやらでどうしようもなく、ふらふらして主についていく。これに気付いた主が下男を叱り、ちゃんと歩けという。そこでもう我慢ならないと下男は、わざと大きな声を出してその場に倒れてしまった。これを見た主が慌てて駆け寄り下男を起こした。気が付いた下男は、「旦那さま、実はわたしはまんじゅうを見るとこわくなり、気を失ってしまうのです」と答えた。これに主は驚いたが、まんじゅう見て怖がり気を失った下男をこ連れて行くわけにも行かず、この日の用事もそんなに急ではなかったので、仕方なくふらつく下男を連れて店に戻った。

そしてこの主、まんじゅうがこわいというこの下男を試してみたくなり、面白半分になって何もない部屋に数十個のまんじゅうを積んだお盆に置くと下男をこの部屋に閉じ込めた。

「ふふ!これであいつがどんなになるか見たいものだ。奴は気を失い、いくら呼んでも息を吹き返さないかも知れんぞ。さて、どうなっているかみにいこう!」と主がかの部屋の戸を開けてみると、なんと下男は数十個あったまんじゅうを半分以上食べてしまっていた。これに主は意外に思って「お前はまんじゅうが怖かったのではないのかえ」と聞いた。

「はい、今ではまんじゅうは怖くなくなりました」

「え?では、今は何が怖くなるんだね」

これに下男はニコニコ顔で答えたそうな。

「は、はい。実は熱く濃いお茶が一番怖く思われます」とね。

どうです。日本の落語のとは違いますよね。


「中国国際放送局」より

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