中国詩勉強、杜甫・「冬至」

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作者、杜甫は盛唐の詩人。現在の湖北省の人。李白などと並んで、日本でもよく知られた詩人です。一族に詩人などがいたことから文学に親しむ素養があったようです。今回紹介した詩は、四川省奉節県にいた55歳ころに作られたようです。この詩には続きがあって、そこでわかるのですが、雪が降った後の寒い冬至だったようです。「年々至日」の至る日とは冬至のことです。客となるは、旅人となると言う意味で、作者杜甫自身のことです。忽忽は失意の様子で、窮愁は、甚だしい愁い。泥殺の泥は拘泥の泥でとらわれること、殺には殺すと言う意味はなく、泥を強調しています。江上の形容の江は長江のことで、形容はその水面に映る杜甫の容貌のこと。天涯の風俗、天涯が故郷を遠く離れた土地と言う意味ですから、異郷の地の習慣にも自ら親しむということです。この後には、「藜(あかぎ)の杖(つえ)をついて出かけて行き 雪があがった赤い色の谷を見下ろす」と続きます。そして、都長安を思う気持ちが表現されています。昼間の時間が短い、つまり漆黒の闇に包まれる夜が長い冬至の日、年老いて故郷を離れていれば、体の寒さだけでなく、確かに心も寒くなって、寂しくなりそうです。


「中華網日本語版」より

中華網日本語版

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