大暑の風習とホタルの季節

2018-07-18

2018年の7月23日は二十四節気の大暑で、この時期は一年の内で暑さが最も厳しい頃とされています。また、農作物が成長する時期に入って、ホタルが羽化し、コオロギも夏のソナタを奏でます。万物が最も生気溢れる季節と言えるでしょう。今回は大暑の風俗習慣と音楽をお届けします。

一番熱い「ボイラー」火焔山

大暑の時期、じりじりと太陽の日差しが照りつけ、猛暑の大地では花も草もみんなしょんぼりしていますが、セミだけは元気よく鳴き続けます。最高気温35度という高温に見慣れてしまい、40度の猛暑になることもあります。特に、中国の「三大ボイラー」と呼ばれる南京、武漢、重慶の街は大暑前後が一番暑くなります。しかし、中国で一番暑いボイラーとなると、やはり新疆ウイグル自治区トルファン盆地に位置する「火焔山」です。

大暑を迎える頃になると、現地の午後の最高気温は毎日40度を超えます。清の時代の詩人・肖雄の詩集『西疆雑述』の中には次のように記されています。

「生の小麦で作った『面餅』(中国式ナン)をそのままレンガの壁に貼れば、しばらくすると十分に焼けて出来上がる。激しく照りつける太陽が怖いと感じるほどだ」

このように「火焔山」は本当にその名の通り、火を吹くような猛烈な暑さの山と言えます。

蛍の季節

大暑と言うと、蛍を思い浮かべる人もいるでしょう。子供時代、夏の夕方の蛍が飛び交う情景は、私たちの子供時代に多くの喜びをもたらしてくれました。蛍は通常、枯れた草に羽化します。そのため、昔の人は「蛍は枯れた草から変化したもので、大暑から立秋を迎える趣に富む、季節感ある虫だ」と見ていました。静かな夜、蛍がしなやかに飛び交うことは、厳しい夏がまもなく過ぎ去って、涼しい秋がもう遠くないことを知らせてくれるものでした。

大暑の風習

大暑の風習大暑の時期は、暑い日が続き、体力を消耗しやすいため、北方の山東省ではこの日に羊の肉スープを飲んで、栄養をつける風習があります。一方、南の福建省でもライチや羊の肉を食べる習わしがあります。親戚や友人の間でライチや羊の肉を贈り合い、大暑の平安と健康を祈ります。

また、南東の沿海地区に住む浙江省台州市の人たちは、生姜の卵スープを飲む伝統があります。大暑の時期は湿度が高くなり、体調を崩しやすくなります。東洋医学では体に害となる湿気のことを「湿邪」と呼び、この生姜の卵スープは体の「湿邪」を取り去り、体に栄養をつける効き目があるとされています。

「中華網日本語版」より

中華網日本語版

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