立秋についてどんな風習があるか学んでいこう~

2020-05-30

秋の最初の節気である「立秋」は古くから非常に重要な一日とされてきました。また、中国ではこの時期を「秋老虎」と呼び、直訳すると「秋トラ」で、まだまだ暑いという意味です。それをさておき、立秋になると中国各地ではとても面白い習俗があります。今年は8月7日が立秋です。立秋の習俗にはどんなものがあるのでしょうか。

食欲の秋

北京っ子が立秋を語れば「食欲の秋」、中国では「贴秋膘」という風習があります。蒸し暑い夏、食欲不振の人々はやむを得ず痩せます。清の時代、民間では暑い日に体重を測ることが流行っています。もちろん子供のほうが多いです。立夏の時と体重を比べて痩せたかどうか確認し、やせた場合は「苦夏」と言います。

この日、一般の家庭ではどて煮を食べます。やや豊かな家庭は肉入りの餃子、魚の醤油煮込みを食べます。北京で食欲の秋というと、ほぼみんなが豚足の醤油煮込みを思い浮かべるでしょう。北京で一番有名な豚足醤油煮込みは「天福号」です。数十時間付け込む豚足はとても手が込んだ作り方です。

秋を噛む

中国の立秋には「啃秋」又は「咬秋」という風習があります。直訳すると「秋を噛む」、「秋をかじる」という意味です。これは昔からの漢民族の風習で、立秋の日にスイカやメロンを食べます。たとえば北京に近い天津は立秋の日にスイカやメロンを食べることだから咬秋と呼びます。

気温が高い夏はとても居心地が悪く、やっと立秋になったからには涼しい秋を噛んで、留めておく意味が込められています。江蘇省などの地域も立秋の日にスイカを食べて、あせもを回避することができると言われています。浙江省などの地域では、立秋の日に西瓜と焼酎を一緒に食べるとマラリアを防げると言われています。

野菜のかすを食べる

中国の一部の地域、特に山東省や四川省などの地域では立秋の日に「渣(豆、野菜のかすで作られた豆腐)」を食べる習慣があります。「吃了立秋的渣,大人孩子不呕也不拉(立秋の野菜豆腐を食べれば、大人も子供もお腹を壊さない)」という言い伝えさえあります。また、かぼちゃを食べるのもはやっています。

秋忙会

「秋忙会」は昔からの立秋の習俗の一つであり、旧暦の七、八月に行われ、農作業に忙しい秋のために準備する経営貿易大会です。生産道具を準備し、家畜を売り、食料や生活用品を交換するなどが目的です。

秋社

「秋社」、日本で言う秋祭り。これは立秋の習俗の一つであり、元々の秋祭りは秋に土地の神様を祀る日であり、漢の時代から始まり、それから人々は秋祭りを立秋から五つ目の戊日と決めました。この時、収穫を終え、官府と民間はみんなこの日に神様を祀り、感謝の気持ちを伝えます。

秋モモを食べる

中国の南あたりで立秋の日にモモを食べる習俗があります。立秋の日になると、一人ひとつずつモモを食べて、その種を隠します。そして大晦日の日にこっそりその種をいろりに放り込んで燃やすことで、一年の病を避けることができると言われています。

リュウガンを食べる

立秋の時期になると、リュウガンがとても旬です。人々はリュウガンを食べることで、子供が出世すると考えています。リュウガンはまたの名を「福圓」と呼ばれているため、「食福圆生子生孙中状元(リュウガンを食べた人の子供は状元になる)」と、こんな諺もあります。

小豆を食べる

唐と宋の時代から、立秋の日に、井戸の水とあえて小豆を飲み込む習俗があります。七粒から十四粒の小豆を井戸の水で飲み込みます。飲み込む際は西を向くことで飽きの間にお腹を壊さないと言われています。

北京旅游网翻译

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