「鬼の街」と呼ばれていた北京のグルメストリート「簋街」

2020-06-25

「簋街」は北京っ子が呼んだ北京の東城区・東直門内にあるグルメストリートへの呼び名で、簋街の周りには大使館が林立する立地の良い場所です。この約1500メートル程の東直門内大街には約150軒の店があり、このようにたくさんの店が一箇所に集中するのは北京でも唯一無二でしょう。

簋街の名前の由来に関しては数多くの説があり、かつて清の時代に、北京の各城門はそれぞれの用途があり、勝手に使っていけませんでした。たとえば軍隊は徳勝門から出発し永定門から戻る、死刑を執行する時には必ず宣武門を使用する、そして東直門は木材を搬入したり、死人を搬出するのに使用する城門で、門外は見渡す限り果てしのない墓地がありました。

当時の東直門は都市と農村の境目である地帯で、ゆえに門内には朝市がありました。雑貨・野菜・果物をはじめとするものを販売する物売りたちは夜中から商売を始め、夜明けになると帰り、彼らは石油ランプで店を灯したため、遠くから見れば人影が幽霊のように見え、さらに街にはたくさんの棺桶屋と葬儀屋があったため、「鬼市」と名づけられました。

前世紀の八十年代に、東直門内大街にはレストランが徐々に増え、24時間営業の飲食街となり、地元の人に「鬼市」または「鬼街」と俗称されていましたが、「鬼」という文字はやはり縁起上よくないので、発音が同じで形が異なる「簋」という文字に変更されました。「簋」は食べ物を盛る古代の容器を意味し、後に東直門の歩道橋には「簋」の銅像が建てられ、現在は「簋街」と呼ばれるようになりました。

簋街には百軒以上の24時間営業の店があり、甘味、うま味、辛味、酸味など、数えられないほどいろんな味の料理があります。さらには、北京が位置する北の地域の料理だけではなく、中国の南の地域の料理のお店もたくさんあります。その中で最も有名なのは「麻辣小龍蝦(マーラー味のザリガニ)」です。

また、簋街の人気のあるレストランを紹介しますので、興味があればぜひ行ってみてください。

「胡大飯館(中国語表記:胡大饭馆)」、「万州烤魚(中国語表記:万州烤鱼)」、「寛板凳老灶火鍋(中国語表記:宽板凳老灶火锅)」、聚点串吧、金簋簋街小山城、玉林串串香、俞家小院猪脚巷、兄弟川菜、「玫瑰紅碳火焼き羊肉ステーキ(中国語表記:玫瑰红碳烤羊排)」、「馬迭爾アイス(中国語表記:马迭尔冰棍)」。

<INFO>

住所:北京市東城区東直門内大街(北京市东城区东直门内大街)

北京旅游网翻译

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