北京っ子の生活が体験できる四合院風ホテル

2019-02-26

北京には古くから残る「胡同(フートン)」の町並みがあります。「胡同」とは北京の古い路地を指す言葉で、道路の狭い胡同は昔庶民が住んでいた街の名残であり、道路が少し広い胡同は昔の王族が住んでいた街であるからです。ここでは北京の伝統建築「四合院」を見ることができます。

胡同では昔ながらの情緒を残しながらも、今はバーやおしゃれな店も相次いでオープンし、胡同巡りも北京観光の目玉になっています。中でも、北京っ子の生活が体験できる胡同のホテルでの宿泊が、流行っています。今回は北京旅行を計画中の皆さんに「宝鈔胡同」にある「未名カントリヤードホテル」を紹介しましょう。

明の時代には、長く使われた紙幣を回収して新しい紙幣と交換する制度がありました。宝鈔胡同の南出口はその紙幣交換の専門機構「倒鈔司」があった場所だそうです。「鈔」という字は中国語では「お札」という意味です。「宝」も「お札」もあるこの胡同に住んだら、金運もアップしそうですね。

「未名カントリヤードホテル」はこの縁起のいい胡同にあり、そこの伝統建築四合院は300年の歴史を持っています。もともとは清の時代の武将の私邸でしたが、今はリフォームされ、伝統的な雰囲気を残しながらも快適に過ごせるホテルへと変わりました。

ホテル内には中国の伝統を感じられるインテリアが随所にあります。客室は中国の伝統楽器をテーマに、それぞれ違う名前が付けられています。琵琶の部屋、琴の部屋など十八個の楽器がそれぞれの部屋に飾られ、部屋を予約するときも自分が好きな楽器のある部屋を選ぶことができます。

ホテル全体が中国風に統一されているとはいえ、食事は自分の好みで選ぶことができます。中華料理から洋食、お茶からコーヒーと種類は豊富であり、天気のいい日にはテラス席で食事をするのも良いでしょう。

古い建物ですが、部屋はきれいで、各種アメニティも揃っています。客室はシングル、ダブル、ツインなど、一人でも家族連れで来てもリラックスして泊まれます。ホテルを出るとすぐ庶民の町が目の前に広がり、現地の人のふりをしてちょっとお散歩をしてみてはいかがでしょうか。

<INFO>

住所:北京市东城区宝钞胡同甲38号

文・北京旅行網

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