北京のこじんまりとした工芸品・嗅ぎタバコ入れ

2019-02-22

「嗅ぎタバコ入れ」はこじんまりとした工芸品であり、玉石、琺瑯、水晶、メノウ、陶磁品などを原料とし、絵画、書道芸術も取り入れて作り上げた工芸品の中の珍しいものである。それは上品な人たちに貴重な愛玩物と見なされ、国内外のコレクターたちに知られている。

今までも愛玩物とされている嗅ぎタバコ入れは清の康煕の頃(1662-1723)のものを一番早期のものとしている。清の雍正(1723-1736)・乾隆の頃にそのピーク期を迎えた。当時、嗅ぎタバコを嗅ぎ、高級品の嗅ぎタバコ入れを持っていることは身分を示し、富を誇示するしるしとなった。

清代の末期にはさらに内側に絵が描かれた精緻な嗅ぎタバコ入れが現れ、製作工程と技法もいろいろと変化し、さまざまな逸品が現れた。その後、葉タバコ、水煙、巻きタバコが次第に嗅ぎタバコに取って代わるようになったため、とうとう淘汰されてしまった。しかしながら、嗅ぎタバコを入れる器として作られた嗅ぎタバコ入れは精緻な手芸品として人々に好まれ、研究され、収蔵されてきた。

中国網日本語版(チャイナネット)

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