中国時代劇『瓔珞<エイラク>』の舞台となる故宮・延禧宮

2019-04-25

昨年、中国で大きな話題となった人気時代劇『「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~(原題:延禧攻略)」(全70話)』は今年2月18日から日本でも放送され始めました。

今回はこの人気ドラマの舞台となる北京の人気観光地「故宮」を、ドラマのストーリと関わる部分を比べながら紹介したいと思います。もうドラマを見たという方も、まだ見ていない方も、きっと故宮での観光をよりよく楽しめるに間違いなし!

ドラマの主人公である魏瓔珞は、魏佳氏孝儀純皇后に基づいて作られたキャラクターであり、舞台となる延禧宮は孝儀純皇后と乾隆帝の住まいだったところです。

このドラマを見たことがあれば、きっとそのきれいな服装と面白いストーリーに魅了されるでしょう。それより、乾隆帝と妃たちが実際に生活していた宮殿に行ってその場で見ることもなかなか面白いですよ。それでは、さっそく始めましょう。

延禧宮

『延禧攻略』というドラマの中国語名の出所は、故宮にある延禧宮でした。主人公はまさにこの「延禧宮」を拠点に、皇室での厳しい生活をゲーム通関のように攻略していきました。

ここは紫禁城の内廷にある東方向の六つの宮殿の一つです。昔からずっと皇帝の妃の住まいでした。明の時代に建てられ、「永寿宮」と呼ばれていましたが、清の時代になると「延禧宮」と改名され、また現在では「水晶宮」という名でもよく知られています。

ドラマに出てくる延禧宮を実際に見てみたい方には残念なお知らせですが、ここ延禧宮は清の道光年間、火事によってすでに焼却されました。正殿と後殿、また東西にある配殿はすべてなくなり、宮門だけは免れました。

清の宣統元年、延禧宮の旧跡の上に、西洋建築風の「水殿」を立て直す計画もあったが、結局は中途半端なところで清王朝は滅ぼし、建設を止まりました。

今、故宮の東南方向へ進むと、まだこの延禧宮が見えますが、時代の流れとともに、皇室の住まいとしての姿はほとんど消え、どこか寂びた風景をこの長い歴史を語っているようです。

2010年に正式公開して、陶磁器展や中国古文字展など、いろいろな個展はここで開催されました。ドラマの影響もあったか、2019年の3月、故宮博物院は延禧宮とその建築群を保護・修繕するプロジェクットを発表し、これからはどんな風になるかますます楽しみになってきます。

文・北京旅行網

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