中国各地の端午節の特色ある食品

2019-06-04

端午節の食品といえばまず粽子(ちまき)だろう。しかし実際には粽子以外にも、各地にはそれぞれ端午節の特色ある食品がある。

粽子

粽子は端午節の代表的な食品で、長い歴史を持つ。粽子の歴史は長く、タイプも様々だ。春秋時期に誕生して以来、今日まで、毎年5月頭に中国の民衆はもち米をとき、笹の葉を洗い、粽子を包むが、その種類はいろいろある。具材では北部は棗を使うものが多いが、南部では小豆や肉、ハム、卵黄など様々な具材を使う。浙江省嘉興の粽子が代表的だ。粽子を食べる習慣は千年以上にわたり中国で廃ることなく続いている。

茶鶏蛋

茶鶏蛋(ゆで卵をお茶などで煮込んだもの)も端午節に欠かせない食品だ。

煎堆

福建省晋江地区では端午節にどの家でも「煎堆」を食べる。煎堆とは小麦粉や米粉、サツマイモの粉などと調味料を混ぜて生地を作り、油で揚げるものだ。昔、福建省南部一帯では端午節前に雨季が訪れ、止まない雨を見て人々は天に穴が開いた、「穴を塞ぐ」必要があると言っていたところ、端午節に「煎堆」を食べたら雨が止み、天の「穴が塞がった」と言いあったという言い伝えがある。

緑豆ケーキ

緑豆ケーキは中国各地で見られ、端午節当日の主役は粽子でなければ緑豆ケーキといえる。整った形で爽やかな舌触りと、柔らかく歯に着かないのが特徴だ。緑豆ケーキの原料は緑豆粉、豌豆粉、砂糖、桂花などで、中医学の「清熱解毒、保肝益腎」の作用を持つ、夏向きの食品だ。

米ケーキ

端午節は吉林省延辺朝鮮族の祝日でもある。代表的な食品は米ケーキだ。よもぎと炊いたもち米を木でできた臼のようなものに入れ、杵のような棒で打って作る餅の一種だ。民族色豊かな祝日の食品だ。

哨子面

陝西省の住民は端午節の日に哨子面を食べる習慣がある。哨子面は歴史が長く、その中でも最も有名なのは岐山哨子面だ。岐山のものは薄さやこし、光沢、酸味、風味などで有名だ。東方網が伝えた。

人民網日本語版

モデルコース
人気おすすめ