「北京の夕べ」、中国の古箏と日本の箏が奏でるハーモニー

2019-06-10

6月6日夜、東京都内の国立劇場小劇場で「北京の夕べ(北京之夜)」をテーマとする文芸公演が行われ、この公演は北京市と東京都の姉妹都市関係締結40周年を祝うものです。公演中、中国の琵琶、二胡、笙などの伝統楽器と日本の尺八がきれいなハーモニーを奏で、来場者を魅了しました。

「北京の夕べ」文芸公演は北京市人民政府、在日本中国大使館が主催、北京市文化観光局、北京市人民政府外事弁公室が後援するイベントです。東京都・千代田区に位置する国立劇場は半世紀の歴史を持つ劇場で、当日両国の芸術家が共にパフォーマンスを披露し、劇場を盛り上げました。

北京から音楽のお誘い、万里の長城でスキーを!

北京では2022年冬季オリンピックの開催を控え、東京でもまもなく2020年夏季オリンピックが開催されます。北京と東京、二つの都市に祝福するよう、中日の芸術家たちは音楽という形で気持ちを伝えました。

公演の最初を飾るのは北京民族楽団による民楽合奏である『頌北京』という演目で、京胡、三弦など北京特色のある楽器で演奏される、北京風情たっぷりなメロディーは北京の長い歴史と伝統を語っていました。また、『万里の長城でスキーを!』という曲で、劇場の雰囲気が頂点に達し、「北京という街の氷雪スポーツへの情熱が感じられる」と観客の松子さんがこう言いました。

指揮者の王甫建さんは取材に対し、リハーサル中の裏話も話してくれました。元々は三十五名の演奏者によるパフォーマンスの予定でしたが、会場の原因で十六人へと変更し、曲目もそれに応じて調整され、二ヵ月を通してようやくリハーサルが完了したそうです。

また、北方昆曲劇院による『牡丹亭・遊園惊夢』は一風違った雰囲気な中国音楽を日本の皆さんに披露し、多くの人は杜麗娘と柳夢梅の恋物語に感動されたと言いました。

中国心で演奏している

公演のハイライトである中国の古箏と日本の尺八の合奏である『春江花月夜』という曲の順番になると、会場は一瞬で静まり返り、美しい音は観客の皆を桃花卿のような幻想的な音楽の世界へと導きました。

中国古箏を演奏する常静さんは、尺八演奏家の三橋貴風さんと日本箏演奏家の外山香夫妻とのご縁も語っていました。常静さんは二人が北京の正乙祠で演奏会を開いた時、バックステージに行って話したこともあり、そして今年の春日本旅行に来た際、この二人に尋ね、お互いは「いつか一緒に演奏できるチャンスが来るといいな」と思いながら、今回の「北京の夕べ」でその夢を実現させました。

「私は中国心を持って演奏をしています」と三橋貴風さんはこう言いました。中国との縁が長い三橋さんは1983年にすでに中国に来たことがあり、中国交響楽団とも一緒に仕事をでき、近年はさらに頻繁に中国と日本を行き来しています。三橋さんの話によると、中国で自分にはたくさんの尺八の学生を持っています。

中国民楽によるパフォーマンスを最大限に

「北京の夕べ」の公演中では、中国の芸術家たちは大胆に試みをし、中国の伝統民楽によるパフォーマンスを最大限に発揮し、観客から熱烈ある声援をもらいました。

例えは『龍舟』という曲は元々独奏曲でしたが、それを琵琶三重奏に変わり、打撃楽にも融合させ、端午節の龍船競いの激しい場面を音楽で伝えました。

また、『遠山』という笙と室内バンドによる曲は観客を仙境のような音楽世界へと導きました。この曲も元はピアノと笙のバージョンでしたが、国立劇場では必ず伝統楽器で演奏しなければというルールがあるため、今回は特別に室内バンドとのコラボを用意しました。そして最終的に、琵琶、阮、二胡、柳琴などの楽器による生まれ変わった『遠山』という曲はさらに豊富な音楽世界を作り出しました。

文・北京旅行網

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