短い北京の秋、ここでの時間を大切にしよう

2019-10-30

北京観光に一番いい季節は春と秋だと思います。中では秋は暑すぎず、寒すぎず、花粉も春ほど多くないことから、一番過ごしやすい季節と言えましょう。

しかし北京の秋は非常に短く、紅葉が赤く染め始めてからすぐ寒くなり、ゆっくりと楽しめるのはほんの何十日だけです。美しいものはすぐに消え去っていくという言葉のように、北京の秋はまさにそのとおり、短くて美しいです。

今回はそんな北京の秋で絶対外せない風景を紹介し、皆さんもチャンスがあればぜひ行ってみて下さい。

景山の日の出

中国の有名な作家・氷心はかつて『北平の恋』という本の中で北京の名称旧跡を心から賛嘆しました。中では特に秋の日に景山公園に行って上から故宮の様子を眺め、その静かな環境で歴史の移り変わりを感じることをおすすめしました。

天気のいい日では、友達と一緒に景山公園の万春亭に登って日の出を見て、北京に最も美しいといわれる景色を見ましょう。故宮の美しい建築が日差しに包まれ、そんな風景を景山から一望できます。また、夜になってから北京の色とりどりの夜景を眺めることもできます。

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住所:北京市西城区景山西街44号

北海公園の菊のお花見

菊の花は秋と冬の季節に、花が咲いても散った後でも特別な美が楽しめるお花です。北海公園で菊のお花見をする風習は明の時代まで遡ることができます。その記録として、『西苑観菊』という皇帝と大臣が参加するイベントごとも残されています。

秋の北海公園ではみどりはだんだん薄くなって、伝統的な建物と流れる水が作る風景は夕方になるともっときれいになります。景山公園、中山公園と同じく昔は皇帝の園林ですが、今は一般人でも楽しめる普通の公園になっています。もし興味があれば、近くの住民と共にここで自然の景色を楽しみましょう。

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住所:北京市西城区文津街1号

また、秋の北京の魅力と言えば、決して皇室園林、宮殿などに留まりません。昔の風情がいまだに残されている古い路地と伝統的な建物「四合院」の中にも隠されています。

北京の古い路地「胡同」の美しさを感じよう

ノーベル文学賞の受賞者である莫言さんは『北京の秋の午後の私』という本の中に、北京の古い街について描いたことがあります。独特な雰囲気を漂う古い木門、歴史が感じられるレンガの壁など、物一つ一つここの歴史の長さと濃厚の文化を語っています。

北京の古い路地の中には、白塔寺、福绥境ビル、魯迅博物館と名人旧居が散在し、時間がある午後、ここで散歩するのはきっと楽しいでしょう。もしくは有名な観光スポットの胡同でなくても、適当に道を選び、そこを散策したり、北京っ子ののんびりするライフスタイルを感じてはいかがでしょう。

陶然亭公園の蘆の花

中国の江南地方に生まれ育った作家の郁達夫は『ふるさとの秋』という本の中で「秋になるといつも北京のことを思い出す」と書いてあります。風景優美な江南地方出身の作家さんも忘れならない北京の秋、そんな風景を楽しみたいのならぜひ陶然亭公園に行ってみて下さい。

秋になったら、ここには青い空、青々とした水、ゆらゆらと動く蘆の花が作る風景が楽しめます。風が吹き、大きな湖を通過し、すこし湿っぽい風を運んできます。乾燥する北の北京、そんな自然の潤いが感じられるのはとても心地よいことです。両岸のイキョウの木や紅葉を眺め、きっといい思い出に残るでしょう。

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住所:北京市西城区右安门東街陶然亭公园

文・北京旅行網

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