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故宮の謎を解き本のクラウドファンディングに2分51秒で100万元集まる

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北京故宮は昨年、書籍とスマホアプリを組み合わせた謎解きゲーム本「謎宮·如意琳琅図籍」を出版しようと、クラウドファンディングを実施して2000万元(1元は約15.65円)を集め、中国で、クラウドファンディングにより1冊の本のために集まった過去最高額を記録した。そして、故宮出版社は12月19日、「謎宮」の第二部となる「謎宮·金榜題名」を北京故宮博物院で発表した。中国新聞網が報じた。



2分51秒で100万元集まる

昨年、「謎宮·如意琳琅図籍」の出版に向けたクラウドファンディングは開始から10時間で100万元集まった。その後、中国の出版業のクラウドファンディングとしては、24時間で集まった過去最高額を記録し、最終的に1冊の本のために集まった過去最高額となる2020万元が集まった。

19日に発表された「謎宮·金榜題名」は昨年の記録をさらに上回り、クラウドファンディングが午後2時10分に始まると、瞬く間に10万元が集まり、2分51秒後に100万元を超え、30分後に200万元を超えた。

では、謎解きゲーム本「謎宮」はどんな本で、なぜこれほど注目を集めているのだろう?

「謎宮」はどんな事件の謎を解く?

昨年リリースされた「謎宮·琳琅図集」は、乾隆36年に宮廷画家が起こした不正事件の謎を解く本だ。今度の事件は、清の第9代皇帝・咸豊の第8年(1858年)に実施された官僚登用試験・科挙の場で実際に起きた賄賂をめぐる史上最大の不正行為がベースになっている。

1858年9月、官僚登用試験の第一段階の試験・郷試の結果が発表され、平齢という人が7位で合格した。しかし、数日後、街中では平齢は役者で、芝居以外は何のとりえもないのになぜ合格できたのかといううわさで持ちきりとなった。規定では、役者は試験に参加する資格がなく、平齢が参加して合格できたということは、不正行為が確実にあったと見られた。それを知った咸豊帝は激怒し、徹底的に調査するよう命令。その結果、不正行為が行われた50以上の解答用紙が発見された。

「謎宮·琳琅図集」の製作に携わった故宮出版社・宮廷歴史編集室の王志偉室長によると、古代の官僚登用試験である科挙では、危険を冒してでもカンニングをしたりコネを利用して賄賂を贈ったり、替え玉受験をしたりするなど、不正をしてでも官吏になろうとする人が絶えなかった。そのため、科挙史を振り返ってみると、それは公平と不正、不正行為とその撲滅の闘争史でもある。

この政府や民間の間で激震を起こした大不正問題は、巨大な連鎖反応を引き起こし、試験官を務めた文淵閣大学士で軍機大臣の柏■(■はくさかんむりに俊)が賄賂を受け取っていたとして処刑された。彼は科挙をめぐる不正で処刑された官僚としては最も地位の高い人物だ。

読者が謎を解くのは、こんな歴史に残る大不正事件となる。

ゲーム形式で歴史に命吹き込む

「謎宮」は、科挙をめぐる不正事件の物的証拠や公的文書を探す冊子装本だ。その他、官僚登用試験の答案用紙、紙幣・大清宝鈔、貨幣・咸豊元宝、簽文、薬の処方箋、京城の地図など20種類以上の小道具も事件の真相を解く手掛かりとして納められている。

発表記者会見で、故宮出版社の劉輝総編集長は、「製作チームはこのような作品を通して、ゲーム形式で歴史に息を吹き込みたいと願っている」と話した。

王室長は取材に対して、「『事件を解明』していくというのは、この作品におもしろみを加える手段の一つで、読者はその過程で、科挙とはどんな試験だったのか、当時の答案用紙はどのように密封されていたのか、当時の人の使っていた言葉や服装、習慣などいろんな歴史に関する情報を知ることができる。そのような知識的要素をたくさん盛り込みたい」と語った。

製作チームでゲームのデザインを担当する徐奥林氏も、「読者がこの本のゲームを楽しむというのは、科挙をめぐる展覧会を見学するようなものだ」と話す。

人民網日本語版

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