北京市、複数措置で感染予防・抑制を強化

2020-06-22

6月19日24時の時点で、今回の感染拡大において北京市で確認された感染者数は205人となった。6月11日に感染者が確認されて以来、北京市ではわずかな時間もおろそかにせず、積極的な措置を講じ、全力で感染状況の抑制に当たっている。現在、北京では人が多く集まるサービス業界や患者を相手にする各医療機関を重点対象として、手抜かり防止と一人の漏れもないように監督管理と一斉調査を強化している。また手抜かりを防止し、防御を強化し、基準を引き上げるなど、多くの措置を講じて感染状況の予防・抑制ネットワークを強化している。人民日報が伝えた。

◆感染者が1人確認されれば、広範囲にわたって一斉調査

北京市では、重点症例に対する疫学調査と徹底調査をしっかりと行い、病院の予防・抑制管理を強化している。19日、北京大学国際病院救急外来科のある看護師の感染が確認され、社会から注目された。20日に行われた記者会見で、北京市はこの症例の詳細な状況と病院が講じた予防・抑制措置を説明するとともに、全市の院内感染予防・抑制についても説明を行い、社会の関心に応えた。北京市ではすでに11グループ、14人の専門家を派遣し、スクリーニングの結果感染者が比較的多かった20ヶ所の医療機関発熱外来に対し、重点的に現場監督指導を実施。そこで発見された問題に基づき、8病院、5エリア、2管理当局の責任者から事情を聴取した。各医療機関に対しては、北京市院内感染予防・抑制16条措置と照らし合わせ、真剣に問題を探し、問題を発見した場合は直ちに改善し、医療主体と所属地政府は責任を負うよう要求した。

◆サービス業界では、重点をしっかり管理

北京市では、人が多く集まる重点業界の監督管理・一斉調査を強化し、問題が発見された場合は直ちに是正した。市全域の医療衛生機関、ショッピングモール・スーパー、ホテル・レストラン、バスターミナルなど人が多く集まる公共の場所や、生活飲料水の集中給水・二次給水事業者に対し、全面的に感染予防・抑制の監督・法執行を展開し、問題が見つかった479ヶ所の事業者や場所に対し、監督意見書を下達し、改善するよう指導し、各事業者に対し手抜かりのあった点を改善し、防止措置を徹底するよう要求した。

◆作業の多さを厭わず、万が一の漏れを防ぐ

北京市では重点対象者のPCR検査措置を徹底し、すべての宅配便配達員やフードデリバリー配達員に対し検査を行った。重点対象者、重点エリア、重点分野という3つの重点を最優先とし、新発地卸売市場など感染者が確認された市場及び周辺コミュニティの高リスクの人々を優先的に検査するとともに、飲食業やショッピングモール・スーパー、野菜・日用品市場の従事者や、36の中・高リスク街道(エリア)・郷鎮の住民、宅配便・フードデリバリー業界従事者などに対し大規模なPCR検査を行った。現在、北京市と各区では計474ヶ所の検体採取場所を設置し、2083の検体採取ポイントを設けており、59施設の2・3級医療衛生機関や28の第三者検査機関、20の疾病予防管理機関から7472人のスタッフが交代で検体採取に当たっており、高温の中、フル稼働で作業が続いている。20日6時の時点で、すでに累計229万7000人の検体を採取した。北京市のPCR検査検体採取人数は、1週間前の1日8000人から、現在では1日当たり50万人近くにまで増えており、検査能力も大幅に高まっている。(編集AK)

人民網日本語版

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