中国の人々、元宵節を楽しむ

2021-02-26

旧暦の1月15日(今年は2月26日にあたる)は中国の伝統的な祝日・元宵節(別名「上元節」)です。町の大通りや路地にはさまざまな提灯がかけられ、飾り提灯をめでたり、「猜灯謎(灯篭に書かれたなぞなぞをあてる伝統的な遊び)」をしたりして、大みそかから続いてきたお正月を祝う活動が、またしても新たなクライマックスを迎えます。これは代々受け継がれた風俗習慣です。

元宵節は漢の時代(紀元前202年~西暦220年)に起源しており、当時はお正月のことを「元月」、また夜のことを「宵」と呼んでいたため、「元宵節」はここから名付けられました。この日に食べるものは、中国北部の「元宵」(ユエンシャオ)といい、南部の「湯圓」(タンユエン)といい、どちらも「一家団欒」を意味する中国語「団圓」と発音が近く、またこの日は満月であることから一家団欒、円満、幸福という祝福が込められています。

さて、「元宵」と「湯圓」の違いといえば、「元宵」は餡を白玉粉(もち米を加工した粉)の上で転がして、雪だるまのように作られますが、「湯圓」は餡を生地で包んで作られます。

福建省福州市閩侯県閩越水鎮では、25日夜、一日早く元宵の飾り提灯に灯が入れられました。

また、同じ25日、広西チワン族自治区荔浦市馬嶺鼓寨では、トン族の人たちが鮮やかな民族衣装を身にまとい、楽器の芦笙(ルーシェン)を吹いて、トン族の歌と舞踊で「元宵節」を迎えています。

イベント会場は並々ならぬにぎやかさで、地元の人々は観光客と一緒にステージを楽しみ、観光客の多くが携帯を取り出して素晴らしい演目のひとつひとつを撮影しました。(藍、坂下)

中国国際放送局

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