花の香が漂う北京を歩く旅:桜篇

2021-03-12

花滴露,柳摇烟,艳阳天。

雨霁山樱红欲烂,谷莺迁。

(花びらの露の滴、柔らかい葉が煙るように美しい柳、晴れた日。雨が降ると空は澄み渡り、桜は全体的に赤くなり、鴬も巣から出て木に遷った。)

——《春光好・花滴露》【五代】欧陽炯

寒さが薄れ、暖かい風が吹くようになり、春がこのように訪れました。春への最大の期待は、つぼみが芽生えたり、花が咲いたり、新緑や百花が世界の隅々をカラフルに飾ったりすることでしょう。特に開花期間が僅か10日程度の桜の場合、春のそよ風が吹いたら、あるいは春雨が降ると、繊細な花びらが枝から落ちっていまいます。そうなると、花見をするにはもう一年待たなければなりません。しかし、そんなにその刹那の絢爛たる美しさこそ、人々の心を奪います。

桜花見と言えば、北京では玉淵潭公園、北京植物園、順義の耿丹学院のどれも美しい桜の観覧スポットですよ。それでは、一緒に桜の美しさ見てみましょう。

見頃:毎年3月上旬

オススメの花見名所:玉淵潭公園、北京植物園、順義耿丹学院

1.玉淵潭公園

北京で桜を見るといえば、最初に思い浮かぶのは玉淵潭公園なのでしょう。桜の種類が多く、開花期間も長く、春の北京で最も美しい花見スポットの一つです。玉淵潭公園の桜園は、面積が25ヘクタールであり、2,000本以上の桜が植えられています。中国で最大かつ最も有名な桜園の一つであり、北京で有名な「桜八景」でもあります。

1970年代から1980年代にかけて、玉淵潭公園は一般に公開された公園として機能するだけでなく、より意義のある国際文化交流機能も備えています。1972年、中日国交正常化が実現し、当時田中角栄首相が訪中し、北海道から1,000本の大山桜をプレゼントとして中国に贈ってくれました。これらの桜の木はそれぞれ天壇、日壇、紫竹院といった公園に分けられ、玉淵潭は180本をもらいました。他の公園の桜の多くは風土に恵まれていませんでしたが、玉淵潭の桜だけは根をおろして花を咲かせ、美しい風景となっています。

1994年4月、駐中日本大使、経済参事官、文化参事官及び公使一行の8人は北京市の指導者とともに来園して桜を観賞し、「友情を伝える桜」の事跡を残しました。

毎年の3、4月、桜の花が咲き、ピンク色の花がかわいく、雪のような舞い上がる花びらからは、言葉では表現できないロマンスが感じられます。「桜落花谷」は沈下式の園林で、沈下式の地形と斜面を利用して、「桜の斜面」という特徴的な景観を形成しています。ここには「陽春」、「紅華」といった20種類の200株余りの桜が植えられており、景観区では一年絶えずの特色ある花の展示が行われているため、すでに公園の花が最も集中し、単位面積内の植物が最も豊富なエリアとなっています。多様な景観があり、特別な花見体験を作り出しているため、「桜落花谷」と名付けられました。

2.北京植物園

北京植物園では、桜の数は玉淵潭ほどではありませんが、花の種類が非常に豊富のため、東奔西走しなくても様々な花を見ることができます。桜の側には、さまざまな種類の花が一斉に咲き、それこそが「百花艶を競う」ということです。北京植物園は、春には南湖に、秋には北湖に観光する伝統があります。陽春3月は、まさに南湖の景観が最も美しい季節です。若緑の柳とピンクの梅の間に、桜の木が点在し、遠くの青い山が湖に映って美しい絵巻を作り出しています。湖のほとりに少し座って、ゆっくりと鑑賞して、ゆっくりと写真を撮るのはいかがでしょうか。

3.順義区耿丹学院

北京玉淵潭公園の桜の品種が多いことは誰もが知っています。そして、武漢大学の桜が人を酔わせ、毎年たくさんの人が花見のために武漢大学に行くことも知られています。しかし、北京順義には静かな見事な桜の名所があることを知っている人は少ないでしょう。その名所は耿丹学院です。

北京工業大学耿丹学院は北京市順義区牛欄山鎮牛富路に位置しています。学院内の桜の多くは70年代に植えられた古い木で、いくつかの品種が玉淵潭公園にもありません。そして植えられた数は武漢大学よりも多く、500株以上もあります。桜通り、図書館東、芸術棟など、桜がキャンパスの隅々にあります。

花のほのかな香り、ひらひら舞い上がると花びら...桜の美しさと活気に満ちた若い学生は、すばらしい青春の風景を作りました。科学研究機関である耿丹学院には、学校側に開放時間を確認してご訪問ください。

花見のヒント:花見に行く際、マスクの着用や時差入場などの防疫対策に注意してください。また、週末や祝日の人混みを避けるよう、よろしくお願いいたします。花と木に触ることは控え、花見のマナーに注意してください。【蔡欣怡(実習) 訳】

北京旅游网翻译

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