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自然と文化の2つの意味合いがある祭日:清明節

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 中国には年間7つの法定祝日があります。その多くは春節や中秋節など中華民族の伝統的な祭日にちなむものです。清明(せいめい)節もその一つで、前後の土曜日、日曜日と連結して、3連休になります。毎年、4月5日前後である清明は二十四節気の第5であり、日本のお盆のように家族をそろい、墓に参って先祖を祭り、野山に出かけて春の遊びをする中国民間の祭日であります。2021年の清明節は4月4日となります。

 実は、清明節は古代の寒食節と上巳節などの古い習慣などが融合して形成された伝統的な祭日であります。寒食節は春と秋に、木をすり合わせて種火をとった昔の習慣にその起源を発しました。当時、支配者は年に二回、種火を取って人民に配ったが、新しい火種を起こす一カ月前からは、火を使うことを禁じました。だから最初は、火を使わず冷たいものを食べる寒食の期間は一カ月間もあり、人々の健康に大きな影響を与えていました。唐の時代になると、朝廷は寒食節を行わないよう命じました。しかし民間では、禁止されても寒食節はなくならず、清明節の中に融け込みました。

 そして、清明節は春の遊びの日である風習は、古代の3月3日の上巳節にその源があります。この日は、朝廷の百官から百姓平民まで、とりわけ若い男女はみな祭りの盛装に身を包み、食べ物を持って郊外に春の遊びに出かけます。その時は川に入って身を清める習慣もあります。後に、上巳節や川に入って身を清める習慣は次第に消滅したが、清明節に行われる春の野遊びの風習が残されています。このように、清明節が唐代に次第に形成されました。

 清明節は、大昔の祖先の信仰と春のお祭りに端を発し、自然と文化の2つの意味合いがあります。先祖を祭ることと踏青(春の野遊び)は清明節の2つのテーマです。

 お墓参り

 親に仕える道を重視する中国人は清明節に、「生者に仕える如く死者にも仕える」という考え方から出発し、風雨に一年間さらされてきた墓を修復、整理し、草を刈り、そして供物を並べて礼拝し、先祖にご加護と平安を祈ります。そのため中国における清明節は祖先の墓を参り、草むしりをして墓を掃除する日であり、「掃墓節」とも呼ばれています。

 日本の場合、清明はお盆にあたる年中行事でもあります。沖縄本島中南部(中頭、島尻)、伊是名島、伊平屋島、慶良間諸島等では「清明祭」として取り行われます。沖縄方言で「シーミー」(首里では「ウシーミー(御清明)」)と呼びます。これらの地域では中国の風習と同様に、墓前に親族が集まり、酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣があるそうです。清明祭は沖縄県外での「お盆」として紹介される事もあり、民俗、宗教的意義は異なるにしても似た風習であります。

 近年は、中国ではお墓参りのマナーが提唱されています。都市の住民の多くは、生花や花輪を供え、村の住民は、山にある墓に詣でるときにも、もはや紙銭を焼くことはなくなりました。それは、国家の財産と自然の生態系に損害をもたらす山火事を引き起こさないためです。

 踏青

 名前通りに、春風が吹き、天気も暖かくなります。空気は新鮮で爽やかになり、天地は明るく、清らかになります。そのため、清明節は春を迎えて郊外を散策する日でもあり、「踏青」「春游」「探春」とも呼ばれています。

 踏青とは、春の野に出かけ、文字どおり青々とした草を踏みしめて歩くことです。元々は中国で行事として行われ、初春の野に春をさぐるに次ぐ遊びであり、唐代以後に盛んになりました。地方によっては一定の日に行う行事となったが、一般には清明節前後、特に郊外への墓参の後についでに芳樹の下や桃や李の咲く中で酒宴を開き、春の盛りの山野を楽しみました。唐詩のなかに頻出していました。

 茶摘み


 お茶に関して言うならば、清明の前後も茶摘みの時期であります。最近、浙江省湖州市安吉県で生産される緑茶の逸品「安吉白茶」の茶摘みが3月22日から始まり、安徽省にある黄山を産地とする銘茶「黄山毛峰」も、茶摘みの季節を迎えています。茶農家たちは青々とした新芽が出始めた茶畑で茶摘み作業を進めています。中国で緑茶は清明節に近い時期に摘むほど、香りと甘みがあり、高級とされています。また、清明節前に摘んだ茶葉を「明前茶」、清明から穀雨までの茶葉を「雨前茶」、穀雨以後の茶葉を「雨後茶」といいます。そして、この時節にはほかの風俗習慣もあります。

 植樹

 清明の前後には、気温が上昇しており、雨の量も充足です。この時期に木を植えると、生存率が高いです。そのため、清明節には植樹の習慣があり、清明節を「植樹節」と呼ぶ人もいます。植樹の習慣は今でも受け継がれています。この習慣は、清明節に柳の枝を挿す習慣に端を発していると言われています。

 柳の枝を挿す

 清明節には、柳の枝を髪に挿したり、柳で作った輪を頭に載せたりする風習もあります。もし清明節に柳の枝を挿さないと、病気や貧困になり、早く老いると民間では信じられています。人々がこれほどまでに柳を崇拝するのは、柳が頑強な生命力と旺盛な生殖能力を持っているためです。そこで柳の枝の力を借りて、幸福と安全、健康、一族の繁栄を祈念するのです。

 お墓参りから帰ってきたら、門の横木の上に柳の枝を挿し、子どもたちの頭の上に、柳で編んだ輪を載せてやらなければならないです。このため、清明節は「挿柳節」とも呼ばれています。

 蹴鞠(けまり)

 蹴鞠はサッカーの起源とされています。その論拠となったのは、古代中国の歴史家であった司馬遷が著した『史記』です。その中では蹴鞠に関する記述があり、今のサッカーに近い競技ではなかったかとされています。 蹴鞠の民間普及は唐代に入ってからのことであり、宋代に至るとその全盛期を迎えました。蹴鞠の季節は春で清明前後です。

 「清明節」は中国伝統のグルメ文化において最適な季節であります。清明節における中国の伝統グルメを一緒に見ましょう!

 

 「青団」は、ヨモギで色をつけられた緑の皮の中に餡が入っている草団子のことです。毎年清明節が来ると、中国の江南地域(上海市、江蘇省、浙江省など)の人々は畑から「麦漿草」を抜いて家に持ち帰り、叩いて汁を抽出し、それを水で練ったもち米を干したものと混ぜ合わせます。滑らかなあんこを包むと、団子を蒸篭に入れて蒸します。蒸し上がると表面に薄い皮ができます。

 清明果

 浙江省の各地では清明節前に細かく砕いたもち米と「清明草(カワラハハコ)」かヨモギ草で清明果を作ります。「清明草」は清明節の時期にふわふわの白い毛をした細い葉が生え出てきます。葉先を摘み取って洗浄してからもち米に混ぜます。白い米粉と緑のよもぎ汁若しくは葉汁を混ぜるとたちまち鮮やかな深緑色になりますよ。

 清明餃子

 「清明餃子」とは、中国の南方地方、特に安徽省で清明節に食べる伝統的な料理の一つで、皮の色は鮮やかな緑色で、細かく切ったタケノコやひき肉などの餡が入った三日月型の餃子のことです。

 餅(福建風春巻き)

 福建と台湾一帯の家庭では清明節に「春餅」の皮(茹でたもの)を祖先に供えてから家族ぞれぞれがテーブルを囲み、テーブルに並べられた茹で野菜、卵、茹で豚バラなどから好きなものを選び、ピーナツ粉や砂糖粉をふりかけ、春餅皮で巻いて食べる習慣があります。

文・北京旅行網

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