北京の風物詩、ポプラとヤナギの綿毛の飛散がピークに

2021-04-14

一度は下がった気温が再び上昇に転じた北京は、先週末に、ポプラとヤナギの白い綿毛のついた種子(楊絮と柳絮)の飛散が今年最初のピークに突入したことを発表した。北京市では、市全域においてエリアや時間帯を絞った重点的な措置を講じて、綿毛が市民生活に与える影響を最小限に抑えるよう取り組んでいる。

飛散ピーク期間には散水や清掃含めた集中的な対策を実施

今月11日、北京市海淀区五■松橋(■は木へんに果)に足を運ぶと、高圧噴霧器搭載車が、ポプラの樹冠に向けてミストを噴射していた。水滴で湿った楊絮が枝から地面に落ち、別の小さな清掃車が地面に落ちた綿毛を回収・清掃していた。

楊絮と柳絮の飛散予報によると、今月10日から15日にかけて、ポプラの一種・毛白楊の種子が飛散する一番目のピークを迎える。現在、複数の関係当局が共同対策を講じ、清掃車や散水車、高圧噴霧器搭載車、ミスト噴射車両など約4000台を動員し、万全の態勢を整えている。

今年は北京市全域で、楊絮と柳絮の飛散ピーク期間中、エリアや時間帯を絞って、水やミストを噴射し、地面に落ちた綿毛を水で流したり、回収・清掃したりするなど、さまざまな重点措置が講じられる。例えば、毎朝通勤ラッシュ時間帯になる前に、前日に飛散して地面に落ちた綿毛を湿らせた上で回収・清掃する。また、夕方のラッシュ時間帯になる前にも綿毛を湿らせた上で回収・清掃し、綿毛が市民の外出に与える影響を抑える。

また、毎日午前10時から午後4時までは、成熟した蒴果が縦に裂け、白い綿毛のついた種子を飛散させる時間帯となるため、各区は飛散状況が深刻なポプラとヤナギの木や、その付近の地面に落ちた楊絮と柳絮を対象に、高圧噴水やミスト噴射などを実施し、アスファルトに落ちた綿毛も湿らせたうえで、回収・清掃する。

その他、今年は市全域の楊絮と柳絮を飛散する雌株が密集しているエリア10ヶ所に高画質リモート監視カメラを設置しているほか、50ヶ所にリモート監視カメラを設置し、40ヶ所でスタッフが観測するよう手配。各エリアで、雌株のポプラとヤナギの蒴果の変化をリアルタイムで把握し、楊絮と柳絮の飛散状況を終始モニタリングし、的確な対策を実施する。(編集KN)

人民網日本語版

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