什刹海から鐘楼へ!北京のナイトライフを楽しむサイクリングロード(ホテル付き)

2021-04-26

「什刹海」エリアは古い街並みにおしゃれなお店が点在する北京で最も風情あるエリアであり、グルメやバーが軒を連ね、北京屈指のナイトライフスポットでもあります。観光客だけではなく、魚釣りやデートを楽しむ地元の人々で賑わっています。夜更かしほど賑やかになり、気楽に自転車に乗って、什刹海から北京風情が漂う街で北京のナイトライフに触れてみましょう!

サイクリングロード:什刹海→煙袋斜街→鼓楼→鐘楼

什刹海

什刹海は北京の西北端に位置する都会のオアシスで、胡同観光の中心地とされています。前海、後海、西海という3つの湖で構成され、周囲には北京昔ながらの胡同(フートン)や四合院、お寺が数多く存在しています。自然景観と人文景観が集まっており、文化財や遺跡が多く残る場所だと言えます。「先に什刹海あり、後に都市北京あり」といったように、什刹海は北京発祥の地といわれています。

2005年、中国国家地理雑誌社の主催した「中国で最も美しい地方」という特集の中で、什刹海は中国で最も美しい五大都市区の一つに選ばれました。2008年に北京でオリンピックが行われた際、什刹海周辺の多くの住民が「オリンピックの家」として大量の外国人観光客を受け入れたそうです。現在も外国人の間で人気が高いです。北京の古い街並みと、現代的なバーが集中しているという特徴のために、特に欧米系外国人観光客が非常に多いです。

2003年から北京の地元の若い人々は什刹海あたりのおしゃれな酒場を好むようになりました。酒場は前海の西辺の荷花市場から始まり、その後次第に銀錠橋を越えて西海の南岸に広がってきました。こうして煙袋斜街は瞬く間に有名になり、現在の銀錠橋を中心とした湖面や周りの胡同へ発展してきました。さらに鼓楼街を隔てた南鑼鼓巷あたりも呼びかけに答えるように酒場やコーヒー・ショップが発展し、北京の新しい酒場産業地区となりました。

またこのエリアには多くの古代名士が住んでいたことがあります。現在に残る旧居に宋慶齢故居、郭沫若故居、梅蘭芳故居、溥傑故居、張伯駒故居、馬海徳故居、張之洞故居、蕭軍故居、田間故居などがあります。

住所:北京市西城区地安門西大街49号

煙袋斜街

煙袋斜街は北京市地安門外大街鼓楼の近くに位置し、北京で歴史が最も長い商業街の一つです。「中国歴史文化名街(有名な街)」とも称されています。煙袋斜街は北東・南西向きで、全長232メートルです。元々キセルやタバコの道具を売るお店が多かった地域だそうで、そして街全体はキセルに似ているため、「煙袋斜街」と名付けられたそうです。

この街は元の時代に建設され、清の時代の末には主に喫煙器具や書画の表装、玉細工、骨董品の経営が行われていました。煙袋斜街が一番賑やかなのは清の光緒年間で、レストラン、酒屋、煙草屋、お茶屋、風呂屋などが林立していました。特に喫煙具を経営する「同台盛」と「双盛泰」がとても有名でした。

今の煙袋斜街では、伝統的な建物が修繕され、古い北京の風情を残しつつも、工芸品や土産物屋、おしゃれな雑貨店やカフェがオープンし、胡同巡りの定番の一つにもなっています。

住所: 北京市西城区地安門外大街50号

鼓楼

鐘鼓楼は中国古代に時刻の放送のために作られた建築です。鐘と鼓はもともと古代の楽器です。中国古代の鐘鼓楼は漢代に起源し、歴史の記録によると漢代には「朝は鼓を打ち、夜は鐘を鳴らす」という「晨鼓暮鐘制度」がありました。唐の都である長安はにぎやかな都で、「里坊制」という構造となっていました。つまり「里坊」を単位とし、各里坊を城壁で分け、周りまたは両側に門を設け、定時に開けます。また、宮城正門の承天門には鐘鼓が設置され、全城の時報の中心として、承天門の鐘鼓の音によって各坊門と宮門を開きます。元代の大都(今の北京)には、宮城の北にも鐘楼と鼓楼が建てられました。

北京の鼓楼は南向きであり、「重檐三滴水木構造」の楼閣建築であり、高さ46.7メートルです。4メートルの煉瓦台の上に建てられています。東西幅約56メートル、南北幅約33メートル、台の周りには宇壁があります。鼓楼は元、明、清の都の時報センターとして古都北京のシンボル的な建築の一つであり、百年近くの歴史を持つ重要な文化財でもあります。

鼓楼には二つの機能層と真ん中にある暗層があり、横五間、奥行き三間、周りに廊下があります。城台(下層)の外側七間、奥行き五間、内部は「拱券構造」で、前後にそれぞれ三つの券門があります。東北の隅に門が一つあり、門の中には石段69級があります。そこから上に登ることができます。

住所:北京市東城区鐘楼湾胡同臨字9号

鐘楼

鼓楼の北方向約100メートルのところにある鐘楼は鼓楼と前後に並び、雄大で壮観です。鐘楼も元、明、清の時代には都の時報(正確な時刻を知らせること)に利用されていました。

鐘楼は元々元の万寧寺の中心閣で、至元九年(1272年)に建てられました。その後、戦争で破壊されました。永楽十八年(1420年)に鼓楼と共に再建され、鐘楼となりましたが、やがて再び破壊されました。清乾隆十年(1745年)にまた再建され、二年後に竣工しました。その時火災防止のためにレンガ構造にしました。後にはあ北京防空指揮部に事務所として使われたこともあります。

鐘楼の敷地は約6000平方メートルで、高さは47.95メートルです。一階には券門があり、75級の石段で二階の本館とつながっています。主楼は横三間であり、上には黒い瑠璃瓦緑剪辺、下には漢白玉緑の須弥座で飾られています。周りには券門が設けられ、券門の左右にはそれぞれ石の彫刻窓があり、石の欄干に囲まれています。

住所:北京市東城区鐘楼湾胡同臨字9号

おすすめホテル

北京竹園ホテル  

鐘鼓楼の北側の小さいな横丁には、敷地面積21ムーもある中国古典庭園式建築があり、それが「北京竹園ホテル」です。静かな胡同は深く遠くに延び、周りも人通りが少ないです。ホテルの建物は伝統中国風で、庭も中国式山水で統一されています。ここは昔、清朝末年に郵政大臣を務めた盛宣懐の私邸か大宦官の李蓮英の花園だと噂され、当時の豪華な感じは今でも残っています。  

二百年の歴史もあるこの古い宅は伝統な外観をしていますが、ホテル中には豪華なスイートルームとツインルームもあり、下町にいながらも不自由なく泊めることができます。客室も明・清の時代のスタイルで、風雅の漂う木のインテリアがで統一されています。お茶を飲むだけの茶室や宴会ホール、会議室もあり、観光もビジネスも対応できます。興味のある方は一度泊めてみてはいかがでしょう。

住所:北京市西城区旧鼓楼大街小石橋胡同24号

什刹海紫檀文化ホテル

「什刹海紫檀文化ホテル」は北京市の中心部の「興華胡同」にある中国式のホテルです。もともとは清朝の大将軍の私邸でした。狭い胡同に位置していますが、中に入ると広い空間が広がり、インテリアの一つ一つも古い北京の味がして、高級木材「紫檀木」をふんだんに使用して作られた家具はこのホステルの特徴です。その木の重厚な木目はここの歴史を語っています。

北京伝統的な家屋「四合院」をリフォームして作ったホテルですから、昔ここに住んでいた北京っ子の生活が体験できます。デザインや大きさが違う客室は全部で十室があり、中庭にはグラス張りの天井があるので、日当たりもよい。伝統的な北京家屋の魅力を存分に感じられるロケーションに宿泊してみてはいかがでしょう。

住所:北京市西城区興華胡同42番

鼓韵青年ホステル

「鼓韵青年ホステル(中国語表記:鼓韵青年旅社)」は北京の下町にある格安ホステルです。徒歩10分範囲内には有名な鐘鼓楼、後海などの観光地スポットがあり、平均の宿泊料金は一人で300元で、この立地を考えるとなかなかお得でしょう。

ホステルは全部で五階あり、客室は計40室あります。部屋のタイプはドミトリー、スダンダート、一人向けの個室などいろいろと選択肢が多いです。少し面倒なことは歯ブラシやタオルなどがないことで、あらかじめ準備が必要です。

他には24時間お湯を提供し、全室Wi-Fiありなど便利なサービスもあります。また、ホテルを出てすぐ北京の下町に入るから、北京っ子の生活もついでに体験できます。

住所:北京西城区旧鼓楼大街51号

文・北京旅行網

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