約6500円かけ、バス停1291ヶ所を通過し5泊6日かけて上海から北京まで!

2021-05-14

上海から公共バスを乗り継ぎ、5泊6日をかけて北京まで旅した大学2年の男子学生が最近、中国のネットで大きな話題となり、検索ランキング入りを果たしている。その移動距離は1810キロに達し、通過したバス停はなんと1291ヶ所、バス料金として合計381元(1元は約17円)を費やしたという。

今回、公共バスで旅したのは華東理工大学2年生の唐さんで、4月29日に上海の奉賢区を出発し、5月4日に北京昌平区の路荘村に到着した。乗り継ぎのため、少し移動しなければならなかった区間が1ヶ所だけあったものの、その他は全て公共バスをうまく乗り継いで移動することができ、最も長い日で16時間バスに乗り続けたという。

旅行中、唐さんがきちんとした食事を食べたのは1日に1回、夕食だけ。それ以外はクラッカーや牛乳で飢えをしのぎ、夜は安宿に泊まったという。

今月9日、唐さんは、動画共有サイト・bilibili(ビリビリ)に、上海を出発して北京に到着するまでの全行程をまとめた約16分間の動画を投稿。動画を見ると、周りの乗客の話す方言がどんどん変化している。また、各地の風土、人情も、公共バスを通して見ることができる。

動画には、唐さんが上海を出発した後通過した蘇州、無錫、泰州、揚州、淮安、宿遷、徐州、済寧、泰安、済南、徳州、衡水、保定が映っており、最後は北京に到着している。

動画は多くのネットユーザーの間で好評を博しており、ビリビリ上では、映像が別の都市に切り替わるたびに、「〇〇へようこそ」という弾幕が流れ、「私がやってみたかったけど、やったことがないことをしている」というコメントを寄せるネットユーザーもいた。

実は唐さんが公共バスを乗り継いで旅をするのは今回が初めてではなく、2019年にも、上海から南京まで旅したほか、今年3月にも、温州から上海まで公共バス乗り継ぎの旅に挑戦している。この2回の様子をまとめた動画もビリビリに投稿されている。

唐さんは取材に対して、「検索ランキング入りするとは予想もしていなかった。僕は地理が大好きで、今回の計画は5‐6日かけて立てた。今回のルートは、公共バスの各路線がしっかりと繋がっていた。でも、もっと北へ向かうと、乗り継ぎが難しくなるので、終点を北京に設定した」と説明した。

唐さんは、今回の旅を通して、南の上海から北京に向かって少しずつ北へ移動するにつれて、建物のスタイルや地域の様子、庶民の話す方言が少しずつ変化していく様子を自分の目で見、以前に教科書で見たことのある地理に関する知識や風土、人情を自分の肌で感じることができたと感慨深く話した。(編集KN)

人民網日本語版

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