【革命聖地を巡る旅】紅色文化を体験できる博物館を紹介!大興区篇

2021-05-30

可愛らしいシフゾウと触れ合うことができる北京南海子シフゾウ苑博物館、四大発明の一つである「印刷術」の歴史がまとめられた中国印刷博物館、そして西瓜の「過去と未来」が見られる中国西瓜博物館など、おもしろい博物館巡りをいっぱい楽しみましょう!

南海子シフゾウ苑博物館

南海子シフゾウ苑博物館は北京市大興区南部の、南苑と廊坊をつなぐ道路の東側に位置し、城下町まで約14キロメートルの距離があります。スフゾウという動物は、漢字で「四不像」と書きますが、もともと中国にしか存在しなかったが、1865年にフランスの宣教師ダヴィドに個体を発見され、その後徐々にヨーロッパに運送されるようになりました。我が国にある野生のシフゾウはとっくに絶滅しました。最後のシフゾウの群れは北京南海子清代王族専用の狩猟場に飼われています。

南海子シフゾウ苑は1985年に建てられ、1994年から一般公開されました。昔は元、明、清という三つの王朝の王族専用の御苑でした。明・清時代、王族の狩猟用に、ここにはモウコガゼルやキバノロ、狐、虎、スフゾウなどの野生動物がたくさん飼育されていました。しかし、八国連合軍が北京に侵入したとき、南海子のスフゾウを大量に奪い取って殺したため、スフゾウは中国で絶滅しました。その後、1985年にイギリスから38頭が中国に返還されました。1993年まで、シフゾウ苑にあるシフゾウの数は200頭以上に増えました。1997年に、苑内に野生動物飼育エリア、展示エリア、ピクニックエリア、キャンプエリアが設置されました。2000年になると、博物館内のシフゾウは130頭を超えました。シフゾウのほか、クチジロジカや赤鹿、二ホンジカ、ノロジカなどのシカ科の動物とプルジェワリスキーウマも苑内にあります。また、ムクドリやキツツキなどの鳥類もここに生息しています。博物館の敷地面積は64万平方メートルで、中には沼地300ムー(約20ヘクタール)、天然牧草地320ムー(約21.3ヘクタール)、池60ムー(約4ヘクタール)、科学研究や生活管理用地域60ムー((約21.3ヘクタール))余りあります。2001年から常設展示「四不像の変遷」が科普楼で展示され始めました。現在、博物館の主な展示内容は「四不像の変遷」(シフゾウと自然、鹿と文化、シフゾウ園の三つの部分がある)、世界絶滅動物の墓、アジア生物保護壁画などがあります。

住所:北京市大興区圏郷三海子鹿苑路(近旧忠路)

中国印刷博物館

印刷術は中国古代の四大発明の一つです。印刷術の発明、発展と普及は社会の進歩や人類の文明に大きな貢献をしました。そのため、「文明の魁」とも呼ばれています。

中国印刷博物館のモットーは中華民族の悠久かつ輝かしい印刷文明を発展させ、わが先祖の知恵をより多くの人に知ってもらい、そして青少年に愛国主義の教育をすることです。印刷技術をテーマにしたこの博物館の中には、歴代の代表的な印刷物や印刷設備、印刷に使う原料などが並んでいます。これらの展示物は、印刷術が文化の発展、社会の進歩、科学的知識の普及、生産能力の向上、人々の福祉、国際文化交流など様々な分野で重要な役割を果たしてきた証です。中国印刷博物館の建築面積は8000平方メートルで、展示面積は4600平方メートルもあり、世界最大の印刷専門博物館です。館内は「印刷術源頭古代館」、「近現代印刷館」、「デジタル技術館」、「地下印刷機械館」の四つの展示コーナーに分けられています。また、四つの展示コーナー以外、紙幣証券印刷や切手印刷、香港・マカオ・台湾印刷、高級印刷などいくつかの特別展示室も設けられています。そのうち、印刷術源頭古代館が最も重要な展示コーナーです。館内では、写真や文字、実物などの形で新石器時代から清代までの、印刷術の起源、発明と発展の歴史を語っています。一方、デジタル技術館は漢字情報処理技術の開発と応用をめぐり、「漢字レーザー写植システム」という画期的な印刷技術を中心に、我が国の印刷術の「金属と火力」から「電力と情報技術」への発展を展示しました。

住所:北京市大興区黄村鎮新華北路25号

中国西瓜博物館

大興区庞各荘鎮に位置する中国西瓜博物館は中国初の「西瓜の文化」をテーマにした博物館です。外から見ると、博物館は羽の生える西瓜の形をしており、大興区西瓜産業の飛躍的な発展を象徴します。博物館の展示面積は300平方メートル以上あります。西瓜という果物の名前はどこから来たかというと、西方から伝来した瓜とされるためこの名称が付いたわけです。

入り口の所に飾られている世界地図を見ると、西瓜が世界各国に伝わっていったルートがはっきりわかります。西瓜の原産地はエジプトで、5000~6000年の歴史を有しています。紀元前500年頃にはギリシャへ伝来し、その後、ヨーロッパ軍の遠征に伴い、西瓜の種は内陸、あるいは海洋を通じてアジアに伝わり、最終的に世界中に広がりました。

館内には様々な西瓜の蝋模型が陳列されています。緑色の玉に深緑色の縦縞が入っており、見ると思わずよだれを垂らすぐらいです。

そのほか、写真もたくさん並べられ、西瓜の育種や栽培、栄養価など、西瓜に関する知識を観客に詳しく説明してくれます。西瓜の味を楽しみながら、西瓜を栽培する農家の苦労も理解することができて、大変勉強になるでしょう。

中国の航空宇宙事業の発展に伴い、西瓜の種を宇宙空間に持ち込むこともできるようになりました。このように、種を宇宙線や微小重力、高真空の宇宙環境に置き、環境の影響を受けさせた後で地球に持ち帰りました。そして、この特殊な種で西瓜の新品種の開発に成功しました。

住所:北京市大興区庞各荘鎮幸福路1号(庞各荘鎮政府の敷地内)【劉倩 訳】

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