今日は秋分|昼と夜の長さがほぼ同じ日

2021-09-23

23日は二十四節気のひとつである「秋分」です。「分」は「等分」の意味で、90日に及ぶ秋の中間点です。この日、太陽の黄経がほぼ180度に達し、南・北半球とも昼と夜の長さがほぼ同じとなります。秋分を過ぎると、動物たちは冬籠りの準備を始めます。祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ日として知られる日本の秋分、それは中国も同じ意味合いでさまざまな行事が行われます。

月を祀る

中国には、古代から、「春には太陽を祭り秋には月を祭る」という習わしがあり、秋分は、伝統的な「月祭り」が行われる日でありました。現在の中秋節は、この伝統的な「月祭り」に由来しています。北京の月壇は、明・清帝が月を祀る場所でした。

北京の月壇公園は、明朝・嘉靖年間(1522年-1566年)に、天皇家の月祭りのための改修工事を行いました。北京では、「月祭りの時、男性は月を拝まない」という特別な風習があり、これが「男は月を拝まず」という言い伝えとなっていました。

秋牛図を贈る

秋分になると、家毎に秋牛図を贈ります。紙に一年の旧暦節気と畑を耕す農夫の絵が印刷され、「秋牛図」といいます。絵を送るのは民間で唱え言が得意な人で、家の主人が楽しくなって金を出すまで秋耕と吉祥な言葉を唱えます。

「秋菜」を食べる

嶺南(広東省、広西チワン族自治区、海南省)地域には、「秋分の日に秋菜を食べる」という風習が伝わっています。秋菜とは、アマランスの一種で、さまざまな栄養分に富んでいます。

「粘雀子嘴」:団子を食べて豊作を祈願

秋分の日、農家は団子を食べる風習があります。また、餡(中身)のない団子を10個から2、30個煮て、細い竹串に刺して家の外の畑の脇に置いておきます。これを「粘雀子嘴」と言い、雀が農作物を食い荒らせなくなるよう、この団子を食べて嘴が開かなくなるようにするのが目的です。

文・北京旅行網

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