軒並みの高ビルと四方八方に通ずる広い街に馴染む都会人にとって、奥深い胡同やきれいな四合院のほうが面白いでしょう。北京に来ると、胡同は絶対に見逃さないスポットです。
若者にとって、五道営胡同は「最も文芸的な胡同」です。五、六百メートルしかないので、昼間は込んでおり、祝日になると肩が当たり、足がぶつかるほどの人込みになっていますが、夜こそハイライトです。
一部の人にとって、若者の食事や遊ぶ志望を満足できる五道営業胡同は心の港です。
居酒屋
五道営胡同に入ると、左に枝道があります。その道の末に小さな居酒屋があります。
屋外で飲めますから、ビールにつまみ、最高じゃないですか?中身がいっぱいあるドリンクは実にうまいです。
二階のテラスで友達と会食できますよ。
入り口付近の席に座り、人の往来を眺めるのも悪くないです。
深夜食堂――昭福
この店は年間10万もの「大白兔」キャラメルのアイスを売りますよ。
本格の博多豚骨ラーメンは美味しいです。ここは日本ドラマの雰囲気がありますよ。
手づくり工房
工房は大きくありませんが、温もりがあります。それは店主が丹念に手入れするためでしょう。
工房に入るには、こけだらけの石板を踏み越え、角を三回曲がらなければなりません。
店内には古風で上品なものがいっぱいならんでおり、ゆっくり見て回って、まるで時間が遅くなったようです。
リネン素材の服、昔ながらの裁縫かご、テーブルの上に置かれた青と白色混じりの布……何もかもが懐かしくて、子供の頃に戻ったようです。
粗末な陶器といっても、繊細なものもあり、磁器のように精巧ではありませんし、紫砂とは比べものになりませんが、その古拙さは、ありのままを感じさせます。
禅茶一味
雍和宮に近いゆえに、この喫茶店は禅を主題にしています。
中国オリジナルの3Dアニメ『一禅坊ちゃん』の元素を取り入れるこの店は癒しの雰囲気に溢れており、壁には励ましの言葉が迷っている人にささやかな温もりをもたらします。
五道営業胡同にあるどの店は俗世を離れた世界のように、行く価値があります。【呂文開 訳】