重陽の節句、中国の伝統的な祝祭日

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 今日(14日)は中国の伝統的な重陽節(ちょうようせつ)です。重陽節は九が重なるので重九節ともいいます。中国の古代、六を陰数といい、九を陽数と言っていました。旧暦の9月9日は月と日が共に陽数であり、両陽相重なるので重陽、または重九と呼ばれています。重陽節、元はといえば、農家が豊作を祝う祝日でした。旧暦の9月は、まさに金色の秋の収穫の季節です。その上、「九」は「久」と音が同じで、「久久」は「永遠によろしく」「年々豊作」という意味を持つことから、9月9日を祝う風習は古くからあったようです。歴史書をひもといてみると、今からおよそ2400年も昔、戦国時代には重陽節を祝ったという記載が見られます。それからさらに200年後、漢代に入って盛んになり、正式に節句となったのは唐代のことです。

 中国ではこの日になると、人々は菊を観賞したり、茱萸を挿したり、山を登ったり、『花糕』と言うお菓子を食べたりする慣わしがあります。

 賞菊

 重陽節の賞菊はとても楽しい行事です。菊は黄花とも呼ばれ、その品種は非常に多く、それぞれ独特の美をきそいあい、すがすがしい香りを放ち、寒さや霜も恐れず、花が散っても枝はしおれないです。重陽に菊を賞でるのは昔からの風習で、孟元老の『東京夢華録』にも、北宋の開封で、「九月重陽、都の下で菊を賞でる」盛況が記載されています。いまでも賞菊会の行事は、地方によって残されています。観賞に供する菊は、主に翆菊、藍菊、ひな菊、万寿菊などで、この他に飲み物に使う菊の花や薬用の菊の花もあります。

 茱萸を挿す

 茱萸を挿すことについては、周処の『風土記』に「九月九日に茱萸を髪に挿し、悪気を避け、初寒をはばむ」と記されています。茱萸は常緑の落葉小高木で、春の末から初夏にかけて白い花を咲かせ、秋に実がなります。この実は漢方薬に加工したり、または茱萸酒をつくると、脾と胃をあたため、痛みを止め、気滞を治す効果があります。茱萸の葉はコレラを治し、根は殺虫の役にたつ。たとえば茱萸を身体につけていると、蚊に刺されないということです。

 山を登る

 重陽の日に山を登ることについてはこんな伝説があります。

 昔、費長房という道士がいました。ある日、弟子の桓景の顔色を見るなり、「9月9日おまえの家に災いが起ころう。今すぐ家に戻り、その日には、家のものを引き連れ、山に登るのだ。そして、もれなく茱萸(しゅゆ)を腕に挿し、菊酒を用意し、山の上で飲むのだ。そうすれば難は免れて全て無事に済むことだろう。」桓景は何が何だか分からないが、ともかく師匠の言うとおりに、9日朝早く一家のものを連れて山に登りました。日が暮れて山を下り、家に戻ると眼前の情景に目を見張りました。鶏や犬、牛や羊が全て死んでいたのです。この話はすぐに伝わり、9月9日重陽節には、厄を避け山に登るようになりました。

 重陽節に山に登る風習は今でも残っています。北京の場合は家族連れで、または友人同士で誘いあい、西郊外の香山や八大処、北郊外の八達嶺長城などに登ったりします。息を切らして頂上に登り、見渡すかぎりの紅葉を眺めることは「じつに気持ちがいい」と評判になっています。

 おもちを食べる

 重陽節にはまた、おもちを食べる習慣もあります。中国語では「糕」と言うがその発音は高いと同じであり、つまり向上や繁栄の意味が含まれています。このおもちは『花糕』とも言います。もち米や粘りのある粟の粉で作ったこのもちの上にはよくナツメと小さな五色の旗を飾ります。

文・北京旅行網

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