八大処伝説:第5陣国家級無形文化遺産リストに登録

2021-11-12

中国国務院が2021年6月10日に発表した第5陣の国家級無形文化遺産の代表的項目リストに、北京市の八大処伝説という民間文学が登録されました。

八大処は北京の西郊にある公園で、その名は「三山」、「八刹(八つの名寺」、「十二景」ところからきています。現存する名寺は隋唐から明清までのもので、それぞれの景勝をもって観光客をひきつけています。うち霊光寺は釈迦牟尼の仏牙を安置する舎利塔があるため特に有名で、長安寺の古松と三山庵のイチョウは800年の樹齢を持ち、大悲寺の18羅漢像は白檀や香砂を材料として作られ、700年経った現在も香りを漂わせています。

翠微山、虎頭山、青龍山という八大処の三つの山では、隋唐から明清にかけて建立されたお寺が40カ所あり、それに関する伝説が数十も残されています。いわゆる「八大処伝説」です。

八大処の伝説はエリア内の景観と互いに引き立て合っています。例えば、勧善懲悪を宣伝する『招仙塔の伝説』や『金馬駒の伝説』など、美しい恋を謳歌する『聖水井と愛人柏の伝説』、自然を改造し、美しい家を共に築くことを語る『関公が山を切り開いて水を引く伝説』など、帝王の逸話を語る『金魚池の伝説』や『臥龍松の伝説』などが挙げられます。そのうち、最も有名なのは盧師山の大小の青龍に関する伝説物語で、碑文だけではなく、多くの史書や詩書などにも記録されています。

長い歴史を持つ八大処伝説は濃厚な地域の特色を有し、北京市石景山区だけでなく、中国の民間で広く知られています。また、各地からの観光客や巡礼者によって四方八方に伝われていることから、民俗文化と仏教文化が混ざり合ったという特徴もあります。

八大処は昔から文人の集いの場でもあったため、無数の詩や逸話が残され、伝説や物語の神秘さを増しています。八大処伝説は八大処の仏教文化や民俗文学の起源を学ぶ貴重な資料となっており、その認知度と美的価値も極めて高いです。現在、八大処伝説は北京で広く流通しており、2000年に出版された『石景山名勝伝説(中国語表記:石景山名胜掌故传说)』や『京畿道シリーズ・石景山巻(中国語表記:京畿丛书·石景山卷』にも多くの伝説が盛り込まれています。

北京旅游网翻译

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